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職場で外国人と上手くコミュニケーションをとるには?ポイントを解説!

2021.09.27

近年、人手不足が深刻化している日本にとって必要不可欠な存在となっている外国人材。現在、日本のさまざまな場所で、外国人が働く姿も見慣れた光景になりつつあり、今後より一層、外国人材の雇用に注目が集まると言えるでしょう。

そこで、本記事では、職場の外国人とのコミュニケーションの基本となるポイントやコツをわかりやすく解説していきます。

異文化を理解する

外国人に日本の文化や生活習慣を学んでもらうだけでなく、 外国人の出身国の文化や生活習慣を理解するようにしましょう。例えば、国によっては食事や礼拝など信仰上の配慮が必要な場合もあります。異文化コミュニケーションでは「物事を客観的に捉え、自分と異なる点を理解し、尊重する姿勢」が重要です。
また、約束の時間を必ず守ることやお詫びをすることも、日本では浸透していますが、すべての国においてあてはまるわけではありません。こうした違いもきちんと共有しておくことで、認識の齟齬を減らすことができます。

仕事に対する価値観の違いについては、それぞれの外国人の価値観を理解したうえで、説明することが重要です。「ここは日本だから、日本のやり方に従いなさい」というような指示を受けると、外国人にとって自国の文化や存在自体を否定されたと受け取られてしまうこともあるため、十分な注意が必要です。
新しい視点を持つ職員の受入れによる「現場の活性化」、「国際社会への貢献」、「人員体制の強化」など、受入れの目的を予め全ての職員で共有しておきましょう。受入れ準備として、日本人職員に対する研修やオリエンテーションを行うことも有効です。

言葉づかいの見直し

外国人とのコミュニケーションの方法として、「やさしい日本語」が注目されています。
外国人に対し、私たちが普段使っている日本語をそのまま意識せずに使うと、わかりづらかったり、相手に思わぬ誤解を与える原因になることがあります。そこで、外国人とのコミュニケーションを円滑に行い、彼らと共により良い社会を築いていくためのコツとして、既存のスタッフに向け、外国人材受入れ前に「やさしい日本語講座」を行うことも、一つのポイントといえます。

「やさしい日本語」とは?

普段の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のこと。難しい言葉を簡単な言葉に言い換えたり、一文を短くしたりするなど、普段何気なく話している日本語を少し意識して話すことで、外国人にも伝わりやすくなります。また、「やさしい日本語」を基本に置くことで、正しい外国語の表現にもつながっていくといわれています。


「やさしい日本語」に絶対的な正解はありません。相手にわかりやすく伝えるために言い方を変えたり、時にはイラストも交えるなど意識することが大切です。外国人と接する機会以外にも、普段からまずは身の回りの言葉の「やさしい日本語」化に、チャレンジしてみるのもよいのではないでしょうか。

さらに、もうひとつ気を付けたいポイントとして、言葉で表さず、空気を読まなくてはいけないような遠まわしな言い方を避けることです。日本では、あえて言葉にはせず、「空気を読む」「意図を察する」ことで意思疎通を図ることがありますが、国によってはこのような文化はありません。遠まわしな表現や曖昧な言葉では、外国人を混乱させてしまったり、誤解を招いてしまう可能性があるため注意が必要です。

ONODERA USER RUNは、さまざまな自治体や団体のセミナーにて「やさしい日本語」に関する講師としての登壇実績がございます。また、当社の外国人材をご採用いただく施設・企業様には受入れ準備サポートとして、「やさしい日本語&コミュニケーション講座」も実施しております。もしご興味がございましたら詳しくご案内いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

 

指導や教育は、明確な表現で伝える

日本の職場では、一から十を説明せず、ある程度説明をしたら、「あとは先輩の姿を見て学びなさい」という教育をしているところもありますが、このような方法では、外国人の混乱や誤解を招く可能性があります。指導や教育をする際には、「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の5W1H を意識しながら伝えると良いでしょう。さらに、言葉だけではなくジェスチャーを積極的に加えながら説明する工夫も効果的です。

また、指導スタッフによって業務の考え方や進め方がそれぞれ異なると、教わる側は混乱してしまいます。予め業務の標準化をしておくこともポイントです。一方、介護では個別的なケアも重視されますので、「基本的な技術」と「個別対応」を分けて説明すると分かりやすいと考えられます。 また、専門用語を略した表現は分かりにくいので、事前に伝えておいたり、言葉の使い方を見直してみるとより効果的です。

話しやすい・聞きやすい雰囲気をつくる

日本では報告、連絡、相談の「報連相」は職場での基本とされていますが、他の国でも同様と言うわけではありません。むしろ、「いちいち相談するな」と叱責される文化の国もあります。外国人が戸惑わないよう、まずは話しかけやすい雰囲気をつくること、分からないことがあればすぐに聞くことのできるような関係づくりに努めるとともに、組織内の担当者を明確にすることが大切です。

今後の外国人採用に向けて

近年、さまざまな制度で外国人材の受入れが進む中で、異文化の理解や言葉づかいの見直しなどを行い、しっかりと体制を作ることで、今後の外国人採用にも柔軟に対応することができます。また、このような取り組みを行うことが、人材の定着にもつながっていくと考えられます。

コミュニケーションにおいてだけではなく、わからないことや不安な点があれば、事前に専門家やこれまでに外国人材の受入れを経験している施設に相談するなど、トラブルが起きないよう準備を進めておくことも大切です。

ONODERA USER RUN(OUR)では、はじめて外国人材を受入れる企業様に安心していただけるさまざまなサポートをご用意しておりますので、お悩み・ご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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