その他
本記事では、外国人材受入れ準備のサポートとして当社が行っている「やさしい日本語&コミュニケーション講座」についてご紹介いたします。
2022年6月に文化庁が公表している、「中小企業における外国人材の活躍と日本語教育の必要性について」(日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議)によると、全国の中小企業約3,000社のうち、外国人材を既に受け入れていると回答した割合は25.6%、今後受入れる予定・検討中と回答した割合は21.3%となっており、約半数近くの企業において外国人材採用のニーズを抱えている状況です。
2022年の入国緩和を受け、超高齢社会の日本では今後さらに、外国人材の受入れが進み、日本人職員・社員との職場におけるコミュニケーションの機会が多くなっていくと推測されます。
では外国人材との関わりが日常的になる中、受入れ施設・企業様はどのような点を課題と感じているのでしょうか。
特定技能外国人の受入れ経験および関心があると回答した企業の38.6%が、特定技能外国人の雇用や受入れに係る課題として「自社の日本人社員とのコミュニケーションが不安」を挙げ、最も多い回答となりました。
「中小企業における外国人材の活躍と日本語教育の必要性について
(日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議)をもとに作成
一方で、特定技能外国人材においてはどうなのでしょうか。
特定技能外国人材は日本語能力試験(JLPT)のN4レベル以上、または国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)の合格が必須となっているため、一定の日本語レベルは有しているものの、初めて日本に入国し、新生活をスタートするうえで日本語でのコミュニケーションに不安を抱えている方も多くいるようです。
そこで、OURでは、受入れ施設・企業様と外国人材の両者にとってコミュニケーションのとりやすい職場環境を整えることが、就労開始後の人材の活躍と職場定着につながると考え、外国人材とのコミュニケーションに関する理解・意識向上の観点から「やさしい日本語&コミュニケーション講座」を実施しております。
「やさしい日本語」とは?
「やさしい日本語」とは、日本語を母国としない人にも、理解しやすく伝わりやすいように工夫された日本語のことです。
「やさしい日本語」の“やさしい”には、日本語が簡単で分かりやすいという“易しい”と相手を思いやるという“優しい”の2つの意味があります。
「やさしい日本語」は、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに誕生しました。この震災以降、外国人に対しても迅速に災害などの情報伝達を行う手段として取り組みが始まり、災害時における活用が全国に広がりました。一方で、平時の「やさしい日本語」での情報発信も、2000年代に入ってから、地方公共団体や国際交流協会で始まっています。近年では、外国人観光客とのコミュニケーションや、外国人住民と日本人住民の交流を促進する手段として「やさしい日本語」を活用した取り組みも進んでいます。
参考:在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン 出入国在留管理庁、文化庁
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やさしい日本語には正解はありません。文章や簡単な日本語を使用することに加え、相手にわかりやすく伝わるように言い方を変えたり、時にはイラストも交えたりなど相手への思いやりを意識することが大切です。
ONODERA USER RUNの「やさしい日本語&コミュニケーション講座」
当社では、さまざまな自治体や団体のセミナーにて「やさしい日本語」に関する講師登壇の実績がございます。また、OURの外国人材をご採用いただく受入れ施設・企業様には受入れ準備サポートとして、「やさしい日本語&コミュニケーション講座」を実施しております。
本講座の講師は、外国人材の教育やカリキュラムの作成などを担当する専門部署が務め、「やさしい日本語」の作り方のポイント、コミュニケーションの注意点、実践練習など、外国人材受入れの際の円滑なコミュニケーションにお役立ていただける内容となっております。
本講座にてよくいただく質問として、本当に指示が伝わっているのかどうかを確認する際の適切な声掛け、方言について等のご質問を頂戴いたします。
そのようなコミュニケーションに関するご質問にも当社のスタッフが直接、丁寧にお答えします。
実際に受講いただいた受入れ施設・企業様からは、下記のようなコメントを頂戴しております。
・「『やさしい日本語講座』は、とても分かりやすく、全職員に聞かせたかったと思いました。 資料は全職員に渡し、入職までに少しでも勉強してもらえればと思っています。」
・「これまで外国人スタッフに『分かりましたか?』と質問をして理解を確認していたのは不親切だったと反省しました。講座の内容であったように、『これから何をしますか?』というような聞き方で、間違って理解していたら伝え直すことを、今後実践していきたいと思います。」
講座に関するお問い合わせやお申し込みは随時受け付けております!
やさしい日本語&コミュニケーション講座についてのお知らせはこちら(PDF版)
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は外国人材採用をご検討いただく中で、不安に思われることが多い「外国人材とのコミュニケーション」について解説いたしました。
外国人材のスムーズな受入れと就労の定着には、受入れ施設・企業様のご理解や思いやりが欠かせません。
当社も、外国人材と受入れ施設・企業様が互いに働きやすい環境で、活躍できるようサポートさせていただきます。
ONODERA USER RUNでは、特定技能に特化した、海外現地での無償教育、人材紹介、登録支援機関としての定着支援まで、特定技能人材の活用に関連するサービスを外部に委託することなく、「一気通貫」で提供しております。
現在、介護分野を中心に、特定産業12分野のうち外食、宿泊、航空、建設、飲食料品製造、自動車整備、農業に紹介実績を有し、2023年8月末時点では全国47都道府県にて2,600名以上のOUR人材をご紹介しております。
なお、OUR人材を採用いただいた受入れ施設・企業様のお声をまとめたインタビューも掲載しております。
事例紹介はこちら |
今後とも、OURは日本で働きたい若く優秀な外国人材と、超高齢社会における人材不足でお悩みの日本全国の事業者さまを繋ぎ、持続可能な共生社会づくりへの架け橋となるべく、取り組んでまいります。外国人労働者の雇用でお悩みの採用担当者様は、ぜひご相談ください。
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