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事例紹介
CASE STUDIES
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社会福祉法人敬老福祉会 特別養護老人ホーム ピア(敬老グループ)
社会福祉法人敬老福祉会 特別養護老人ホーム ピアは徳島県徳島市にある施設です。敬老グループとして、医療法人敬老会が隣接。医療・保健・福祉の施設があり、医療と介護のサポートが充実。グループ全体で、病院、入所、通所リハビリ、訪問リハビリ、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、訪問介護、居宅介護支援など様々なサービスを展開しています。特別養護老人ホームピアでは、5年ほど前より外国人採用を検討し、ベトナム人の技能実習生4名を採用。採用中の2名が帰国するため、今回、新たに特定技能外国人2名を追加採用しています。
施設長 木村様 (写真右)・ 指導担当者 北野様(写真左)
5)外国人財の受け入れにあたり、気を付けていることがあれば教えてください。
外国人財が、日本語を理解してもらい、施設に溶け込み、仕事の理解を深めてもらうことが一番大切だと考えています。そのために、気を付けていることや工夫していることは、外国人財に対し、分からないことを「分かった」と言わないように、最初に何度も伝えるようにしています。「分かった」と言われてしまうと指導担当者も分かっていると思い、そこで理解度の誤解が生じてしまうため、気を付けています。
また、日本語能力向上のため、業務日誌と日記のような気軽にやり取りができるノートを用意し、文章を書いてもらっています。漢字や言葉が間違っているところ等は添削し、本人にフィードバックしています。
また、日常会話においても、阿波弁が少し入ってしまいますが、外国人財とたくさん会話をするように努めています。やはり会話によって聞く力、言葉を理解する力を身に付けることができると思っています。
受け入れた2名も実践していますが、上達がとても早く、入社当初に比べて書く文章が変わってきているのを実感しています。
▲実際の2人が使用しているノート
・現在採用検討中の施設、法人様に向け、受け入れの経験から気を付けた方が良いと感じることはありますか?
外国人財が「分からない」と言いにくい雰囲気にならないような、雰囲気作りが大切だと思います。ここが分からないと正直に言うことができると日本語も上達し、仕事理解が深まります。日本人スタッフ、外国人財ともに相互理解が大切で、コミュニケーション力も相互で必要なことです。外国人財が理解できない状態をみて、「すべてできない」と判断するのは間違いだと感じています。 分からないと言える雰囲気づくりや理解できるまで、長い目で焦らずに見守ってあげてください。花を開くと非常に心強い戦力です 。
生活面についてもちょっとした思いやりの気持ちを持って気にかけてあげると外国人財が安心すると感じます。困っていることがないか、声をかけるように心がけしています。
6)チョーさん、ウェヤンさんへの想いや期待していることを教えてください。
介護の勉強を続け、介護福祉士資格取得に向けて頑張ってほしいです。外国人財が介護福祉士の試験合格に向けてチャレンジしている姿が、他職員にもさらに良い影響を与えると思っています。自身のためにも頑張っていただきたいです。
今回、2人を採用して本当に良かったです。出会えたことに感謝しています。自分の国を出て、日本にわざわざ来てくれていること自体に胸を打つものがあります。日本に来ている期間に日本や徳島の文化から色々な刺激を感じ、日本の良さをたくさん知っていただきたいです。そして、日本にずっといていただきたい気持ちもありますが、学んだことをミャンマーに持ち帰っていただけたらと思っています。
左:ウェヤンさん、右:チョーさん
1)現在の業務を教えてください。
ウェヤンさん、チョーさん:食事介助や排泄介助、入浴介助等さまざまな業務をしています。
2)OURミャンマーアカデミーで介護について勉強してきましたが、実際に働いて感じたギャップはありますか?
ウェヤンさん:OURで学んだこととの違いは感じなかったです。ただ、言葉では理解していても、実際の動きは難しかったです。
3)日本で働いてみた感想を教えてください。
ウェヤンさん:介護の仕事は、とても楽しいです。まだ慣れていないので、慣れたらもっと楽しくなると思います。
チョーさん:楽しいです。先輩たちが、いつも分からないことは優しく教えてくれます。
・今の仕事で大変なことや難しいことはありますか。
ウェヤンさん、チョーさん:この仕事がやりたくてしているので、大変な気持ちはないです。
ウェヤンさん:難しいことは、特に排泄介助が慣れていないため、難しいです。慣れるために先輩たちへどうして自分ができないか、話を聞き、慣れるように努力しています。
チョーさん:分からないことがあったら北野さんとやり取りしているノートに記入し、聞いて理解するようにしています。
4)これからの目標を教えてください。
ウェヤンさん、チョーさん:目標は、介護福祉士をになることですが、今は、来年の7月のN3試験を受けたいと思い、勉強しています。
※本インタビューは2022年12月に実施いたしました。
1)技能実習制度を活用しているなか、追加採用で特定技能制度を選んだ理由は何でしょうか?
信頼できる他県施設の理事長様よりOURさんをご紹介いただき、特定技能外国人の採用を検討。外国人受け入れ時にかかる準備や手続きが、技能実習よりスムーズになると感じ、特定技能外国人の採用を決定しました。実際、手続きの手間が約半分になった印象を受けています。
また、技能実習生を受け入れた際は、家探しから家具家電の調達まで、すべて施設で対応しました。今回は、登録支援機関(OUR)に委託することができて良かったです。
※同グループ内6名(同施設3名、医療法人3名)にて、特定技能外国人(ミャンマー人)を追加採用。 2023 年、入国予定。
2)現在(入社2か月)どのような業務を任せているか、教えてください。
早出、遅出、日勤のシフトで勤務してもらっています。介護の主となる業務をすべて実施してもらってます。食事、着脱、入浴介助やまたそれに付随した掃除・消毒等。最近、移乗介助もできるようになっています。
独りでこなせる業務はもちろんありますが、完全な独り立ちに関しては、目途は決めておらず、利用者様の安全の確保、守るために、どうしてこの介護は、このようにするかを理解してもらう必要があります。簡単に理解できることではないので、慌てず急がずしっかりと理論と一緒に時間をかけて伝えていきたいと考えています。
3)チョーさん、ウェヤンさんについて評価はいかがですか?
ミャンマーの方は、もともと真面目なイメージがあり採用しましたが、今回受け入れた2名とも本当に優しくて、とても真面目です。介護という仕事に真摯に取り組んでいる姿にいつも感心しています。外国人財は、家族への想いが日本人よりも強く、家族のことを考えた行動が多いと感じています。お国柄からご高齢者に対して優しく接しようとする、普段の姿勢が仕事に活きていると感じています。
4)利用者様、他職員からの評価はいかがですか?
採用した外国人財は若いため、利用者様は孫のように接しています。話すことを楽しみにしている様子です。他職員からは、同年代の日本人より、真面目で素直でちゃんと指導したことを聞き、礼儀正しく受け答えができるとよく耳にしています。また、2人が介護に取り組んでいる姿勢や仕事に取り組んでいる姿勢が、他職員へ初心を思い出させてくれるような刺激になっていると感じています。