事例紹介

CASE STUDIES

社会福祉法人北友会 特別養護老人ホーム渡里すずらん苑

「リーダーとして、他職員を引っ張っていく存在に
なってくれることを期待しています!」

2023.02.20

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施設情報

社会福祉法⼈ 北友会 特別養護老人ホーム 渡里すずらん苑は、茨城県水戸市にある施設です。水戸地区とさいたま地区の拠点を主軸に入所、ショートステイ、デイサービス、訪問介護、居宅介護支援などサービスを展開しています。

施設名
特別養護老人ホーム渡里すずらん苑
所在地
茨城県水戸市
HP
https://www.watarisuzuranen.jp/
採用人数
3名(カンボジア)
登録支援の利用
当社に委託
入社日
2022年8月
※注意※
当記事に関する施設への直接のお問い合わせはご遠慮ください。

受け入れ施設のインタビュー

副施設長 袴塚様 、フロアリーダー 豊田様(写真右)

副施設長 袴塚様 、フロアリーダー 豊田様(写真右)

「3名が来てから、施設全体が明るくなりました。利用者様にも名前を覚えてもらって、コミュニケーションがしっかりとれています。」

※本インタビューは2022年9月に実施いたしました。

1)外国人採用をはじめたきっかけを教えてください。

施設内での人手不足がきっかけとなり、働き手の確保として外国人採用を決めました。活用できる制度が複数あるため、どの制度にて採用していくか検討を開始。EPAは、初めての外国人採用にはハードルが高く感じました。その際、技能実習(介護)の活用が開始となり、またEPAより採用のハードルが低くなったと感じたため、未知数ではありましたが、3年前から技能実習生(ベトナム人)4名の採用を始めました。今回は、特定技能(カンボジア人)にて3名を追加採用いたしました。

 

現状、新卒入社や中途入社する方もいます。しかし、それでも人手が不足している状況です。そうした状況の中、介護業界・介護現場は、1人で実施する業務が1人でできて「1人前」と考える風潮があります。このような風潮、仕事のあり方を見直す必要があると感じています。全ての業務を行うことができ、1戦力として考えるのではなく、業務の細分化を行い、仕事の割り振り方を考えるような管理が必要と考えております。

 

例えば、外国人の場合、日本語能力の課題が生じます。過去にコミュニケーションが取りにくい人もおりました。そこで、日本語が通じず、コミュニケーションが取りにくいから頭ごなしにダメと判断するのではなく、日本語能力が低くてもできる仕事を割り振り、できることから取り組み、徐々にスキルアップすればいいのではないかと考えています。

 

2)追加の外国人採用を決めた理由を教えてください。

技能実習生として介護現場で働くベトナム人の姿を見て、日本人にはできないような外国人特有のコミュニケーションの取り方、スキンシップが利用者様に対して、自然とできておりました。認知症や身体が不自由な方が利用者様に多くいる中で、利用者様には新たな情報を目から取得することや、とっても良い効果に繋がると感じました。
ご年配の方々に外国人財を受け入れてもらえるか、心配な方もいるかと思いますが、むしろ若い人財は、利用者様にとって、孫やひ孫と年齢が同じくらいのため、感情移入をしやすく、可愛がってもらっています。この利用者様の様子から、外国人雇用を増やしていきたいと感じました。

 

 

3)特定技能外国人を選んだ理由、採用の決め手は何ですか?

制度については、法人内で検討し、特定技能の活用が決定いたしました。もちろん法人としては、安定を考えたとき転職について心配があり、東京も近い地方都市としては、リスクに感じておりました。ただ、追加採用の3名中、2名は長崎と京都の滞在歴、他1名は初めての日本滞在ということ、またオンライン面接時の様子からも転職の心配はないと感じ、特定技能の活用を決心しました。また、技能実習で採用した4名も今年の4月より特定技能に切り替え継続雇用しております。

技能実習は転職ができないため、在留期限中はずっといてくれる安心感があります。しかし、日本人と同様の転職権利は、外国人財にとっても必要な権利だと思います。一緒に長く、働いていけるようにするには、他職員、現場の対応が重要です。生活のサポートや現場にて、必然的にコミュニケーションが必要になります。ここで働きたいと思ってもらえる環境作りが大事だと考えています

 

4)現時点で技能実習と比較し、特定技能外国人を採用してよかったことはありますか?

監理団体によって異なるとは思いますが、アパートや家具等の手配は、施設にて準備する必要がありました。特定技能外国人財は、登録支援機関としてOURさんに全て対応いただいたので良かったです。また、今回採用した3名は、前回の技能実習生の方々より日本語能力レベルが高いと感じています。技能実習生が入社した際は、日本語にまず課題を感じましたが、特に気になることもなく、利用者様との会話で、なまりや方言等の分からない表現も上手に交わしています。利用者様とのコミュニケーション力も非常に高いと感じています。

5)OURから採用をした決め手を教えてください。

多くの企業、監理団体から営業がいらっしゃっていましたが、信頼できるOURさんに決めました。一部の悪質な監理団体の話と認識しておりますが、技能実習生を騙したり、失踪する技能実習生が生じる等、監理団体に対して、少し不信感を抱いておりました。OURさんは、バックボーン(ONODERA GROUP)がしっかりしている点、大きな企業であり、安心かつ信頼できるところが決め手となりました。

 

6)今後、OURの支援に期待していることは何ですか?

他の職員や上司に話すことができないことに対して、OURさんにヒアリングをお願いできれば思っています。日本で生活している以上、不安なことがあると思います。遠慮して言わないこともあるかもしれないですが、本人が感情を爆発させる前に第三者の立場からフォローしていただき、私どもに共有・フィードバックをしてもらえるとありがたいです。施設では、信頼関係を築き、本人たちが遠慮せずに意見を言える職場環境を作ってまいります。

 

7)実際に新たに受け入れた特定技能外国人3名について職員、利用者様からの評価はいかがですか?

とても良いです。3人とも優秀で真面目で、教えたことにすぐ対応できます。また、自分から積極的に業務について聞き、率先して取り組んでくれています。日本語能力も高く、伝えたことの理解できています。夜勤も先月から開始(最初からシフトに組み込んでいた)、記録に関しても施設では、タブレットを用い電子記録を使用していますので、既に問題なく3名も記録業務を行っています。毎月、”施設職員から利用者様の家族へ手紙を送る”施設の取り組みがありますが、今月からは、3名にお願いしてもらっています。3名が来てから、施設全体が明るくなりました。利用者様にも名前を覚えてもらって、コミュニケーションがしっかりとれています

 

 

8)採用外国人の国籍が違う点で、受入れ時に準備した事や気を付けていることはありますか?

特に国籍別で対応していることはないですが、それぞれが平等になるようにしています。また、文化の違う外国人が施設にいるということで、上記で述べたように利用者様には新たな情報を取得することができ、いい刺激となっていると感じています。

 

9)外国人財に期待していることを教えてください。

日本人、外国人関係なく、能力が高ければリーダーとして他職員を引っ張っていく存在になって欲しいです。やる気もあるので、頑張ってくれると期待しています。また、リーダーになったとき、新しい風を施設に吹かせてくれることへも期待しています。

 

10)今後の採用予定を教えてください。

一旦、日本人の採用も含め落ち着いている状態です。条件があう人がいれば、今後も外国人は活用していきたいと考えております。外国人に対して、マイナスな考えの人が田舎には多い印象ですが、スキンシップやコミュニケーション力を考えると外国人の存在が強みになると思ってます。今後は、外国人職員が継続的にいる施設にしていきたいと考えています。

紹介人材コメント

マニーさん、チョジーさん、ラニーさん

マニーさん、チョジーさん、ラニーさん

「介護福祉士の資格を取得し、もっと介護の技術を高めていきたい。」

1)現在の業務を教えてください。

食事介助や移動・移乗介助、トイレ介助等、いろんなことをしています。

 

~どのようなことに気を付けて仕事をしていますか?~

移動介助をするときは、転倒に気を付けています。トイレ介助やベッドに寝かせるときは、丁寧に実施しないと利用者様の身体が角に当たるとアザができてしまいます。食事介助では、誤嚥しないように気を付け、必ず飲み込んだことを確認しています。大変ですが、よく確認を行い、次に何をするか利用者様への声掛けを心がけています。

 

2)仕事や生活で困ったことはありますか?

私たちの日本語レベルがまだまだ低く、利用者様との会話が上手くできず、コミュニケーションが取れない事が困りました。コミュニケーションがうまく取れるように今も日本語の勉強を頑張って、努力しています。介護の技術において、分からないことは、他の職員さんがいつも優しく教えてくれます。

 

)これからの目標を教えてください。

マニーさん:介護福祉士の資格を取得したいです。また、もっと介護の技術を高めていきたいです。

チョジーさん:5年間で自分がどうしていきたいかイメージしてあります。まずは、ここで働き、私も介護福祉士の資格取得を目標にしています。また、ここにいる利用者様にも長生きして欲しいと思ってます。

ラニーさん:日本で介護の技術を身に付け、将来、カンボジアで介護と日本語を教える先生になりたいです。

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