その他
在留インド人は、2014年末時点で24,524人であったのに対し、2024年6月末時点では53,974人と、10年間で2倍以上に増加しています。インド政府も若年層の海外就労を支援しており、今後も安定した人材供給が期待できるでしょう。
この記事では、インド人を受入れる際に知っておきたいインドの基本情報やインド人の性格の傾向、インド人材を採用するメリットや注意点などについて解説します。また、インド人を受入れる流れやOURが提供する多国籍人材支援の特徴についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
出典:出入国在留管理庁「令和6年6月末現在における在留外国人数について」

目次
インドを理解するための基本知識
インド人を受入れる際には、まずはインドの基本情報について正しく理解しておくことが大切です。ここでは、インドの人口や主要産業・経済、言語や宗教などの文化的背景について解説します。
人口
インドの人口は、2024年の調査では14億5,094万人で、世界1位の人口を抱える大国です。国連の推計によると、インドの人口は2060年頃に17億人前後まで増加する見込みで、大きな人口ボーナス(人口増加による利益)をもたらすと期待されています。
また、若年人口の割合が高く、14歳以下の若年層が人口の約25%を占めており、労働力人口(15歳~64歳)は9億6000万人に達していることからも、世界経済における存在感や期待も年々高まっているといえるでしょう。
出典:外務省「インド共和国(Republic of India) 基礎データ」
出典:公益社団法人 日本経済研究センター「インド、人口「世界一」の憂鬱」
主要産業・経済
2024年時点で、インドのGDPは世界5位で、日本やドイツに迫る勢いで成長中をしています。なかでもサービス業がGDPの大部分を占め、特にITサービスや金融、小売りが成長しているのがインド経済の特徴です。農業も多くの従事者がいる一方で、生産性はそこまで高くありません。
また、「メイク・イン・インディア」政策を通じて、自動車や電子機器、医薬品などの製造業の強化も推進されています。
一方で、急速な経済成長のなかで所得格差や地域格差なども依然として大きく、貧困層も多いことが課題として挙げられます。また、経済成長に輸送インフラや電力供給などの整備が追いついていないのも大きな課題です。
出典:外務省「(キッズ外務省)国内総生産(GDP)の高い国」
言語
インドは100以上の言語が話される多言語国家であり、公用語はヒンディー語で、他にも憲法で公認されている州の言語が21言語あります。公用語であるヒンディー語は、インド北部を中心に使用されており、南部では母語ではない人も多いです。インド南部では、主にタミル語やテルグ語、カンナダ語、マラヤーラム語などが使用されています。
また、英語は公用語には指定されていないものの、準公用語的な扱いを受け、ビジネスや教育の場などで広く使用されています。
宗教
外務省のデータによると、インドではヒンドゥー教徒が79.8%と最も多く、次いでイスラム教徒が14.2%、キリスト教徒が2.3%、シク教徒が1.7%、仏教徒が0.7%、ジャイナ教徒が0.4%となっています。多くの宗教が共存する、極めて多様な宗教国家であるのがインドの大きな特徴です。
宗教的信念から菜食主義者が多く、生活習慣やマナーなども宗教の影響を受けているものが多いです。
出典:外務省「インド共和国(Republic of India) 基礎データ」
インド人材の性格・価値観の特徴

インド人を受入れるにあたって、インド人の性格や価値観の特徴について理解しておくことが大切です。ここでは、職場でのコミュニケーションやマネジメントを考えるうえで知っておきたいインド人の一般的な特徴について解説します。
ただし、すべてのインド人に特徴が当てはまるわけではないため、あくまでも傾向のひとつとして捉えておくようにしましょう。
社交的で会話を好む
インド人はおしゃべりで社交的な性格の人が多く、コミュニケーションを楽しみ、対話を通して関係を築くことが得意である傾向にあります。仕事の場でも人とのつながりを重視し、友好的な関係を築くために会話によるコミュニケーションを大切にする人が多いです。
一方で、遠回しな表現を嫌い、率直に意見を伝える場合も多いため、日本人にとってはストレートすぎると感じることもあるでしょう。ただし、そこに悪意はなく、効率的なコミュニケーションのスタイルであると理解しておくことが大切です。
時間への柔軟さ
インド人は時間に対する感覚が日本人とは異なり、多少の遅れは気にしない傾向にあります。交通事情や宗教行事、気候など多様な事情の影響で、インドでは予定が遅れることが許容されることが多く、時間を厳密に守ることはあまり重視されていない場合が多いです。
柔軟なスケジュール対応が常識的であるという認識が強いため、仕事においては本人が納得して取り組めるように期限を丁寧に説明し、視覚化したスケジュール表を活用するなどの工夫が必要でしょう。
金銭感覚のオープンさ
インド人は収入や昇進などに関する話題をオープンに扱うことが多く、日常的なコミュニケーションの一環として気軽に話されています。お金に関する話題は努力や成果の象徴としてポジティブに語られる場合が多く、ビジネスや経済についての話題も頻繁に扱われる場合が多いです。
仕事の場でも給与や待遇について明確な説明を求める傾向にあるため、信頼を得るためには本人の疑問に対して丁寧かつ具体的に伝えることが大切です。
宗教・文化への敬意が強い
インドでは宗教は単なる信仰の対象ではなく、日常生活の土台そのものと考えられています。また、多様な宗教国家であるため、異なる宗教や信仰に対して寛容な態度で、お互いの信仰を尊重し合う文化も根付いています。
インド人にとって宗教は食や挨拶、思考など、すべての生活に影響を与える非常に重要な要素です。宗教についてはデリケートな問題であるため、否定的な発言は避け、相手の信仰を尊重する姿勢を示すことが大切です。
インド人材を採用することで得られる強み
インド人にはITスキルや語学力、多文化適応力に優れた人材が多く、採用することでさまざまなメリットがあります。それぞれの強みについて解説します。
IT分野での高いスキル
インドはIT教育が盛んな国で、IT教育の水準が高いのが特徴です。プログラミングを学べる幼稚園があったり、小学校から本格的なIT教育が実施されたりするなど、ITを学ぶ機会が充実しています。コンピューターサイエンスが独立した必須科目であり、日本の総合学習的なプログラミング教育とは異なる本格的で実践的な教育が行われています。
海外顧客への対応力
インドの学校教育では、母語・英語・ヒンディー語の3つの言語を学ぶ「3言語方式」を採用しています。特に都市部の私立校では、教科書がすべて英語でどの教科の授業も英語で行われる授業スタイルが普及しています。そのため、高い英語力をもったインド人材は、社交的な性格も相まって、海外顧客への対応力が高いことが期待できるでしょう。
ただし、英語教育の質は私立・公立や経済格差に大きく依存しているため、すべての国民が英語を堪能に話せるわけではない点は理解しておきましょう。
多文化に順応しやすい柔軟性
インドは多様な言語や宗教が共存する社会であることから、異なる意見や生活様式に対する寛容性が自然と養われている人が多いです。幼少期からの多様な環境下での生活で養われた柔軟性や順応性は、予想外の事態にも臨機応変に対応する力や、日本文化に素早く順応する力につながるでしょう。
日本の企業で受入れる場合も、多文化な環境や国際的な業務に対応しやすい人材としての活躍が期待されています。
インド人材を採用する際に注意すべき点

インド人材を採用する際には、文化的な違いから発生しやすい課題や気をつけておくべきポイントがあります。ここでは、企業側が知っておくべき注意点や準備をする際のポイントについて解説します。
価値観・文化への配慮
インド人は、コミュニケーションの取り方や時間感覚など、さまざまな場面で日本人とは異なる価値観や文化的背景が存在します。企業側が日本のやり方に合わせるように一方的な要求をするのではなく、インド人材の価値観や大切にしている文化に寄り添い、お互いにとって業務を進めやすい環境を整えていくことが求められます。また、宗教的慣習への配慮も大切です。
生活面のフォローが必要
インド人材を受入れる際には、業務上の支援はもちろん、生活面におけるサポートも大切です。特に、初めて日本で働くインド人の場合は、細やかな生活支援が定着率の向上につながります。住宅の手配や家具家電の準備、通勤経路や交通ルールの確認、食生活への配慮など、日本で安心して生活を始めるためにはさまざまなフォローが必要です。
離職率が高い傾向
インドは離職率が高く、キャリア形成や成長機会、よりよい待遇などを求めて転職をする人が多い傾向にあります。そのため、日本での雇用が必ずしも長期的に続くとは限らず、より条件の良い条件や環境があれば転職を選択する人も多いでしょう。企業側としては、専門スキルに見合う報酬や明確なキャリアパスを示すことが人材の定着に重要であるといえます。
専門性が強い働き方の理解
インドでは日本のような「総合職」の概念は一般的ではなく、特定の職務に沿った能力で採用される「ジョブ型雇用」が基本です。また、実力や成果に基づいた報酬・評価を重視する文化もあるため、何が求められているのか、クリアな要件を伝えると高いパフォーマンスを発揮しやすい傾向にあります。
契約条件の明確化
インド人は言葉で明確に伝えられた情報を重視する傾向にあり、「良識的に」「通常通り」のような曖昧な表現では、業務の遅延やミスマッチに繋がりかねません。契約条件を明確化することは、トラブルを回避し円滑にビジネスを進めるうえで非常に重要な要素であるといえます。契約の際には、すべての条件を具体的・詳細に文書化するようにしましょう。
上下関係の提示
インド人には、上下関係を重要視し、上司や目上の人へ敬意を示す文化が根づいています。組織内でも明確な序列を好む傾向があるため、上下関係を提示して関係性を保ちつつも、個々の意見を尊重する柔軟なコミュニケーションが取れるような環境づくりが大切です。
タスク分担の明確化
インド人は指示された範囲のみを実行する傾向にあるため、それぞれのタスクについて、目的や期限、担当者などを具体的に示すことが大切です。曖昧な指示では認識のズレが生じ、納期遅延などのトラブルに繋がりかねません。ただ指示をするだけでなく、理解度を丁寧に確認するようにしましょう。
時間・納期管理のすり合わせ
インドの時間感覚は日本とは異なり、状況に応じて柔軟に対応する文化が根付いているため、遅延は必ずしも失敗ではないという考え方をする傾向にあります。一方で、日本では納期厳守が常識的な考え方としてあるため、両者の認識にズレが生じやすくなります。具体的なスケジュールを共有し、進捗状況をこまめに確認することが大切です。
インド人材を採用する際の手順

インド人材を採用するためには、まずは日本国内の求人媒体はもちろん、インド現地の送り出し機関や人材紹介会社を通じて求人を募集する方法があります。在留資格によって受入れ条件が異なるため、在留資格や法的要件を満たしているかを確認しましょう。採用が決まったら雇用契約を締結します。
インド居住者を採用する場合は、受入れ企業が在留資格認定証明書を地方出入国在留管理官署へ申請します。在留インド人を採用する場合は、在留資格の取得または変更の申請手続きを行います。在留資格の取得または変更の許可が下り、新しい在留カードを受け取ったら、就労の開始が可能です。
ONODERA USER RUNが提供する多国籍人材支援の特徴
株式会社ONODERA USER RUNは、インドを含む各国人材に対応した教育・生活支援・定着支援体制を整えています。ここでは、OURが提供する多国籍人材支援の特徴について解説します。
多国籍対応の教育プログラム
OURでは、優秀な外国人材を育成するために、自社で教育を行っています。自社で運営する海外教育拠点「OUR BLOOMING ACADEMY」で、アジア各国の若者に対して日本語教育をはじめ、特定技能に関する専門知識やスキル、レジリエンス教育などの独自のカリキュラムを無償で提供しています。
生活支援・就労支援の仕組み
ニーズに沿った外国人材の紹介や、外国人材を初めて受入れる際にも安心な登録支援サービスを実施しています。特定技能1号を受入れる際の義務的支援である外国人材が出入国する際の送迎や住居確保、生活に必要な契約支援、公的手続きへの同行なども行っています。
定着支援ノウハウ
外国人材がより長く日本で働くことのできるよう、入職後の定着支援も行っています。部屋探しから契約締結、入居中の家賃管理、退去時の手続きまでトータルでサポートを行うハウジングサービスや、働きながら学ぶことが可能な学習支援サービスなども提供しています。
まとめ
インド人を採用する際には、インドの文化や価値観を正しく理解して尊重したうえで、丁寧に指導やサポートを行うことが大切です。
株式会社ONODERA USER RUNは、日本語・特定技能の専門教育から人材紹介、就業後の生活や資格取得の支援までをワンストップで行い、安定して長く働ける人材をご紹介しております。人手不足についてのお悩みなども、ぜひお気軽にご相談ください。
2019年4月に創設された、人材の確保が困難な16の産業分野等における人手不足に対応するため、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人材を労働者として受け入れる在留資格のこと。
在留資格「特定技能」とは?種類や対象分野、技能実習との違いなどをわかりやすく解説
外国人労働者受け入れのメリット・デメリットについて詳しく解説しています。
外国人労働者受け入れの現状は?雇用のメリット・デメリットや問題点、流れなどを徹底解説
- ARCHIVE
-
-
- 2026年
-
- 2020年
-





