事例紹介

CASE STUDIES

ONODERA ナーシングヴィラ川口

「ご利用者様・スタッフにとって大切な存在になっていると思います。」

2024.07.24

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施設情報

ONODERA ナーシングヴィラ川口は、ONODERA GROUPのグループ会社である、株式会社ONODERAナーシングホームが運営する、介護・看護付き有料老人ホームです。

当社からは、2024年5月時点で特定技能3名(フィリピン2名、カンボジア1名)をご紹介しております。

施設名
ONODERA ナーシングヴィラ川口
所在地
埼玉県川口市
HP
https://onodera-nursinghome.com/facilityguide/kawaguchi/
採用人数
3名(フィリピン、カンボジア)
登録支援の利用
当社に委託

受け入れ施設のインタビュー

施設長 池田様

施設長 池田様

「笑顔は彼女たちにとっての最大の武器です。本当に100%の満面の笑みでご利用者様に接しています。」

※本インタビューは2024年5月に実施いたしました。

 

1)ご採用いただいたアンさん、クリスさんが入職して1年が経過しました。現在の業務内容を教えてください。

現時点では、早番と日勤をお願いしています。早番は、朝食後の排せつ交換から始まります。その後は、お風呂介助に入っていただいています。当施設の場合は、介護度が高い方がかなり多いこと、日本人の介護スタッフも比較的高齢なため、体力がある2人にお願いすることが多いです。あとは、食事介助・配膳、下膳と移動介助などです。

夜勤は、現在は任せていないですが、リーダー業務といい、記録や日勤の采配ができるレベルになってきているので、夜勤開始についての相談はしています。能力的にはできると思います。ただ、夜は看護師1人、介護士1人で、救急搬送の対応をしなければならないことがあります。1人で救急車に乗り、状況など様々な情報を伝えなければならない。そのために、当施設としては、社用携帯をスピーカーにして看護師と病院側、救急隊員が話すという対策をとっていますが、実際に夜勤に入ってみてからでないとわからない課題もあると思います。看護師もすぐにフォローはできるので、そのような環境が整っている今、色々な経験をしてもらいたいと思います。本人たちの技量があるのならば、チャレンジさせる環境を作っていきたいです。

 

2)彼女たちの強みと感じる点を教えてください。

強みと感じる点は3つあります。

1つ目は、真面目で素直であることです。彼女たちは先輩スタッフのアドバイスを素直に受入れて真摯に実行しています。とにかく勉強しようという熱意、注意・アドバイスをすぐに受入れる素養がある。これはものすごく伸びる武器だと思います。今の段階ではまだ難しいですが、30代ぐらいになってきたら、相当な戦力になると思います。

また、感情で左右されないので、毎日しっかりと同じ業務を行ってくれます。今日は機嫌が悪いからやらないというようなことがないので、スタッフとしてはとても助かります。勝手な判断をせず、スタンドプレイしない。そして、変に偏った介護観、価値観というものがないので、こちらのお願いを素直に受入れていただけます。ひとりひとりの長所を生かし、チームケアを推進していけば、必要な戦力になると思います。

2つ目は、笑顔です。笑顔は彼女たちにとっての最大の武器です。本当に100%の満面の笑みでご利用者様に接しています。これはなかなかできることではありません。ほかの先輩スタッフや主任クラスのスタッフでも全く太刀打ちができず、私も正直尊敬するようなレベルです。やはり、笑顔はご利用者様にはとても好評です。普段なかなか笑顔を見せない、パーキンソン病のご利用者様がいますが、2人が会話をすると、笑顔になってくれます。

3つ目は、距離感です。笑顔に近いものがありますが、「失礼がないように」を前提としたうえで、ご利用者様の本当にすぐそばの距離感でお話ししたり、接したりすることができます。基本的に会話は敬語ですが、やさしく「孫」のような距離感でいてくれているので、ご利用者様の安心につながっています。日本語がたどたどしい時も「それはそうじゃないのよ、こういうのよ」というように、ご利用者様が日本語をレクチャーしてくれたり、日本の色々な話をしてくれたりしています。認知症のご利用者様にも、非常にやさしく接してくれています。純粋にコミュニケーションを楽しんでいる姿を見ると、ご利用者様にとってかけがえのない存在になっていると思います。

この3点は、OURの人材を採用するという施設さんにとって、強みになると思います。

※パーキンソン病:脳からの命令が全身にうまく伝わらず、身体が動かなくなる病気です。数年かけて徐々に進行していきます。今のところ完全に治る治療法はありませんが、主な症状として手足が震える・表情が乏しくなる・手や足がスムーズに動かなくなる・前のめりになるなどの症状があります。

 

3)特定技能人材を受入れるうえで、注意している点や意識している点はありますか。

現在は、正直なところ、1名のスタッフとカウントをして活躍してもらうのは難しいです。今、私の頭の中だと0.75人ぐらいのカウントで考えています。色々な部分で乗り越えなければならないハードルが多いのは事実です。一方で、現場のスタッフは1名に対して1人というカウント、「若い」という前提で、スピード、クオリティ、スケジュールの融通などを彼女たちに求めてしまいます。その部分に対して管理職がフォロー、考慮する必要があると思います。

また、受入れる側も「日本人にはない文化、価値観」というのも理解する必要があるため、そこをコミュニケーションを通して埋めていく作業というものが非常に大切になると思います。彼女たちは日本へ単身で来てくださっています。私が、同じグループの他施設で勤務していた際に、お昼休みに海外のYouTubeを見たり、母国の友達と会話をしたり、少しでも母国語の中にいるようにして、ホームシックを埋めている方の様子もみてきました。そのような点も含めて、わざわざ海外から日本へきてくださっているという認識をしっかりと持っていなければならないと思います。単に若い外国人材を受入れたという扱いをすると、本人もストレスがたまりやすかったり、ホームシックになりやすかったりすると思うので、ひとりにさせないように意識する(特定技能人材同士のペア、セット等)ようにしています。

 

4)アンさん、クリスさんへ期待していることはありますか。

2人は熱意とやさしさがあり、とても素直で愛嬌もあります。
母国のフィリピンでは「高齢者を家族のようにやさしく接しなさい」と教えられてきたそうです。

私がONODERAナーシングホームで出会ってきた特定技能人材の皆さんは、少なくとも戦力となっており、ご利用者様・スタッフにとって大切な存在になっていると思います。今後も、施設運営にあたり、活躍が期待できる人材だと思います。

紹介人材コメント

左:クリスさん、右:アンさん

左:クリスさん、右:アンさん

「お年寄りの方と一緒にいるのが好きなので、介護の仕事をしたいと思いました。」

1)なぜ介護の仕事をしようと思いましたか。

アンさん:祖父母が育ててくれたことと、お年寄りの方と一緒にいるのが好きなので、介護の仕事をしたいと思いました。介護の仕事は面白いです。

 

2)ご利用者様とどのような話をしますか。

クリスさん:毎日、生活の話をしています。時々、ご利用者様の昔の話や人生の話をすることもあります。

時間があるときは、ご利用者様が新聞で漢字の読み方を教えてくれます。

 

3)現在の業務で大変なこと、気を付けていることはありますか。

アンさん:1番大変なことはコミュニケーションです。ですが、毎日日本語の練習をしているので少しずつ慣れました。

気を付けていることは、写真を撮らない、SNSに上げないなどのご利用者様のプライバシーを守ることです。

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