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事例紹介
CASE STUDIES
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社会福祉法人鶴寿会 特別養護老人ホーム第二釜房みどりの園
社会福祉法人鶴寿会 特別養護老人ホーム第二釜房みどりの園は、宮城県柴田郡川崎町にある施設です。社会福祉法⼈鶴寿会は『一人ひとりに寄り添う介護』をモットーに、住み慣れた地域のなかで、個人に合った福祉サービスを提供できるよう努めており、宮城県柴田郡川崎町を中心に入所、ショートステイ、居宅介護支援、障がい者・認知症グループホーム、訪問介護など様々なサービスを展開しています。
理事長 佐藤様、現場指導担当者 清塚様
4)現在どのような業務を任せているか、教えてください。
現在は、研修期間としてそれぞれ指導担当者を1名つけており、11月からは1人体制を考えています。利用者様の介助はとても上手で、優しく、利用者様からも信頼があります。夜勤については、まだ考えておりませんが、他職員もそれは同様で、1年を目途に任せられたらと考えています。おむつ交換やトイレ介助は得意で、いつも上手に綺麗に実施してくれます。移乗介助は、男性とはやはり体格の差があり、2人とも華奢なので、ベッドから車いすの移乗が難しく、戸惑っているようにみえますが、不得意なところを毎日の業務に組み入れ対応しております。
・不得意なところを改善するための工夫はありますか?
1日の業務開始時に今日の目標を2人から話してもらいます。帰りは、必ず1日の反省会を行い、次回に繋げられるように指導しています。また、本人には毎日日誌をつけ「今日やったこと」や「できなかったこと」等を日本語で書いてもらい、私たちが内容を確認しフィードバックしています。日本語を書く機会にもなり、少しずつ使用する漢字が増えている印象です。
・今後の課題だなと認識されていることはありますか?
ケアの部分は問題なく、もう1人で任せられると感じておりますが、記録の部分は課題があります。文言を選択しての一括入力は問題なくこなしていますが、利用者様の状況を文章を作って、入力する作業はまだ難しく、定型文を作って引用できるようにするか等、施設内でも対応を検討しているところです。
5)外国人財を受け入れる際に準備した事はありますか?
外国人財に特化したものではないですが、介護福祉士として間違ったことを教えるわけにはいかないということで、指導担当者には、実習指導者の勉強会に参加していただきました。体制面では、施設内で事前に誰が担当で、どのように動いていくかを話し合いを持ちながら受け入れを準備し、また、2人が「来てよかった!この施設いいな!」って思ってもらえるよう、受け入れる雰囲気づくりをして欲しいと職員に依頼し、事前にフィリピン国の文化等も共有しておりました。生活面では、職員の協力を得ながら、生活用品を準備。また、なるべくお給料を手元に残してあげたい思いもあり、社宅を事前に準備し、支出を減らせるように工夫しました。相談もすぐできるよう、担当者別に誰に電話すればいいか分かる一覧表を準備し、2人に渡しています。
6)指導する際に気をつけていることはありますか?
地域柄、どうしても話すときに早口になってしまう傾向があります。早口だと2人の理解が難しくなってしまうため、職員は気を付けて話すようにしています。また、方言も同様に気を付けていますが、利用者様からは、どうしても出てきてしまいます。2人が首をかしげて分からなそうにしている様子が見受けられますが、間に職員が入って教えています。
7)ラブリさん、ジンさんについて評価はいかがですか?
利用者様が、外国人財と良い関係性を築けるかどうか、受入れる際はとても不安でした。しかし、2人を見ると違和感なく接し、溶け込んでいます。利用者様も他の職員と同様に接している上に優しいと評価をいただいています。職員からは、2人のケアする姿をみて、見習わなきゃいけないと口にしているのを良く聞きます。若い人材の採用がなかなか難しい中、2人が入職したことで、施設が明るくなったと感じています。
8)外国人財を受け入れて良かったですか?
最初は、本当に戸惑いました。新人を育てることが大変なのは承知の上ですが、さらに日本語が通じないのかなぁと思っていましたが、2人はかなり勉強してきて、戸惑いながらも私たちに返してくれる言葉を見つけている姿を見て、受け入れてとても良かったと感じています。できれば、これからの追加採用の計画を立てて行きたいと考えています。
9)ラブリさん、ジンさんに期待していることを教えてください。
今は勉強中だと思いますが、慣れてきたら自分の得意な分野で提案などをしてくれると嬉しいです。私たちは今までのやり方が当たり前と思い、自分達がやりやすい方法で仕事をしてしまうことがあります。ただ2人は、事前にOURの海外教育拠点で「こういう場面では、こういう風にした方が良い」等、しっかりと介護の勉強をして、日本に来てくれました。そのため、2人に間違ったことを教えられない思いや2人から新しいことを学ぶことがあります。これからも他職員の見本となる存在になってくれることを期待しています。
ラブリさん、ジンさん
1)現在の業務を教えてください。
移動介助、排泄介助、食事介助、部屋の準備、ごみ集め、バイタルチェック等しています。これから入浴介助を教えてもらう予定です。
・業務中、意識している、気をつけていることはありますか?
ジンさん:今は、コロナウイルスが高齢者にとって非常に危険なため、マスク、手洗い、消毒を忘れないようにしています。
ラブリさん:利用者様と話すとき、言葉や言い方を気をつけいています。例えば、大きい声で話すと怖いと感じてしまうかもしれないので、気をつけています。
2)今の仕事で大変なことはありますか。
コミュニケーションです。私たちの日本語レベルがまだまだ足りていないと思います。知らない言葉がたくさんありますし、方言もあるので少し大変と感じています。分からないこともありますが、職員の皆さんがゆっくり話して説明してくれるので、ありがたいです。
・大変なこと、難しいと思って自分で努力したことはありますか?
分からない言葉があれば、それを書いて、そして仕事が終わったら調べます。方言も分からないときは職員の方がいつも教えてくれます。「おっかね」ということ方言がお腹いっぱいという意味と覚えました!コミュニケーションがしっかり取れるよう、日本語の勉強をこれからも努力します。
3)お休みの日は何をしていますか?
ジンさん:お出かけをしたり、アニメを見たり、本を読んだり、勉強したりしています。
ラブリさん:いい天気だったら、自転車で近所を散策しています。また、理事長が1ヶ月に1回買い物に連れて行ってくれます。バスや電車に乗るのが難しいですが、2人で、最寄り駅までバスで行き、電車で仙台にも行きました。
4)これからの目標を教えてください。
ジンさん:介助をするときに利用者様の気持ちに寄り添い、この人なら信頼できると思ってもらえるような職員になりたいです。5年以上いられるのであれば、ずっと日本で働きたいと思っています。
ラブリさん:もっと介護技術をあげたいし、利用者様といい関係を作りたいです。また介護福祉士の国家試験に合格したいです。
※本インタビューは2022年9月に実施いたしました。
1)外国人採用をはじめたきっかけを教えてください。
地域的に働ける人が少なくなってきています。その代わりにどうするか、地域の外から採用するか、あるいは外国人を採用するのか等、色々な選択肢を考えました。もちろん日本人はコミュニケーションが取りやすいところはありますが、長く続けていただきたい思いや外国人が施設にいることで、私たちの仕事にとってプラスになることが多いのではないかと考え、外国人の採用を決めました。
また、施設の事情ではありますが、職員の高齢化が進んでおり、その職員が退職すると人員も減ります。そういう面で、外国人財は若い人材のため、安心できます。また、一番良いと思っているのは、日本で働くため、介護施設で働くために一生懸命勉強し、働きに来ているところです。日本人と比べて、働くことへの意欲の差を感じ、受け入れを決意しました。
2)在留資格の中で特定技能外国人を選んだ理由、採用された理由は何でしょうか?他の資格への検討はされていましたか?
研修等を通して、何種類かある制度について、それぞれメリット、デメリットがあることは理解しておりました。その中で、周りの施設の多くは、技能実習を活用しておりましたが、特定技能であれば、事前に勉強をして、日本語もある程度コミュニケーションができ、現場に入った際もすぐに実践で働いていただけることもあり、特定技能に決めました。
3)OURから採用をした決め手を教えてください。
以前から、厨房の給食調理はLEOCさん(グループ内関連会社)にお願いしており、そのお付き合いから、お話をお伺いしました。長い付き合いからの安心感に加え、自社で海外に教育拠点を作り、無償で教育を提供、そこで学んだ人財が、日本に来た時に頑張れる事業所、施設を多く作っていきたいという考え方が、私たちともマッチしている点からOURさんに決めました。
・登録支援もOURに委託いただいていますが、OURの支援に期待していることはありますか?
書面上の手続きは今後もでてきますので、事務的な分からない部分は引き続き、教えて頂きたいと思っております。また、1年経過した際にフィードバックできる機会を設けて欲しいです。