事例紹介

CASE STUDIES

医療法人娯生会 介護老人保健施設みどうの杜

「自社ですべて運営している点や
現地学校での無償教育の取り組みなど、
一貫性のあるところが良いと思いOURさんに決めました」

2022.02.16

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施設情報

医療法人 娯生会 介護老人保健施設 みどうの杜は埼玉県秩父郡にある施設です。平成9年に埼玉県比企圏最初の老人保健施設として、みどうの杜が開設されました。地域に立脚した施設として、入所、ショートステイ、デイケア、訪問リハビリ、居宅介護支援などサービスを展開しています。

施設名
医療法人 娯生会 介護老人保健施設 みどうの杜
所在地
埼玉県秩父郡
HP
https://www.mhp.or.jp/midou/
採用人数
2名(ミャンマー)
登録支援の利用
当社に委託
※注意※
当記事に関する施設への直接のお問い合わせはご遠慮ください。

受け入れ施設のインタビュー

医療法人 娯生会 法人本部 事務長 松本様・みどうの杜 事務長 早川様・みどうの杜 介護長 初雁様

※インタビューは2021年10月に実施いたしました。

1)外国人採用を始めたきっかけを教えてください。

職員が不足しているなか、日本人の応募自体が減ってきたことがきっかけで、外国人材の採用を考えはじめました。どんどん日本人の応募が減ってしまっている現状から、今後を考えると外国人採用が必要になってくると思い採用を進めました。

 

2)在留資格の中で特定技能外国人を選んだ理由、採用の決め手は何ですか?

在留資格は、技能実習は考えておらず、EPAと特定技能を検討しておりました。EPAの勉強もしていましたが、自分たちがやらなければいけないこと、負担することが多く、難しいと感じました。特定技能は自分たちの負担を考えた際に手をつけやすかったことが決め手です。

 

3)弊社から採用をした決め手を教えてください。

2019年の大分で開催された全国介護老人保健施設記念大会でOURさんのブースがあり、外国人材にちょうど興味があったため話をお伺いしたことがきっかけです。自社ですべて運営している点や現地学校での無償教育の取り組みなど、一貫性のあるところが良いと思いOURさんに決めました。

 

4)登録支援を委託した理由を教えてください。

自社で支援をするとなった際は事務の労務が増えてしまい、現状も多忙の中、負担が増えることに対応することは難しかったです。初めて実施することでもあったため負担が大きい分、登録支援に委託することを決めました。

 

・委託して良かったことはありますか?

外国人材と施設の間に入り、話を聞いていただけるところが良かったです。また、どうしても施設では管理しきれない活面などの部分で支援を任せられるのでとても安心です。

 

5)初めての外国人材受け入れにあたり不安はありましたか?

何も分からない状態で、どうしたらいいか分からない不安や受け入れ後うまくいくかどうか、他職員にも迷惑がかかるのではないか、コミュニケーションの部分では言っていることが分かってもらえるかなどの不安がありました。けれど、事前にOURさんが、入社する2人のお国や宗教などについて職員に対し説明していただいたことやオンラインで2人と話したり、入社前に施設にきてもらいました。入社前に日本語レベルが高くしっかりとコミュニケーションがとれることが確認でき安心しました。

 

6)受け入れにあたり、何か準備されたことはありますか?

受け入れ前の準備は上記のような対応や住居の準備などはOURさんにお願いして準備していただいていました。受け入れ後に準備したこととして、施設内に職員の顔と名前を掲示していますが、名前が漢字のため、ジンさんアウンさんは顔と名前が一致しないこともありました。そこで職員の休憩室に名前にふりがなをふったものを用意したり、利用者様の名前にもふりがなをふり、2人が覚えやすいように対応いたしました。

施設外では、2人がバス通勤のため定期券の購入場所を案内したり、通勤で困ることがないよう事前にオリエンテーションを実施いたしました。また、通常の勤務シフトだとバスの運行時間外に業務が終了するため帰宅ができなくなります。バスが運行している時間内に業務が終わるようシフトを変更し、対応しております。

また、入社初めの頃はしっかりコミュニケーションをとるために介護長が自宅まで2人を迎いに行き、出勤しておりました。業務でも最初の2カ月程は介護長がつきっきりで指導にあたりました。

7)ジンさん、アウンさんについての評価はいかがですか?

2人とも知的で、伝えたことが理解できています。仕事覚えも早く感覚が良かったです。そんな2人の様子を見て、周りの職員も認めています。職員とは、冗談を言い合うような仲です。利用者様は認知症の階を担当してもらっていますが、特に問題もなく他職員と同様に接していただけています。

~今後の課題~
言われたことは問題なくこなすことができ、予測して行動もできていますが、気遣いがもう少しできるといいです。日本人のおもてなし精神の部分が経験を積んで取得できることなのか課題に感じています。また、同じ業務の連続だと少し抵抗があるようで、日本人とは異なり自分の主張をしっかりと伝えてきます。状況説明すれば、理解し業務をこなしてくれます。

 

8)ジンさん、アウンさんに期待していることは何ですか?

ビザの期限で先が決まっているのでこれからさらに技術習得をしていってほしいですた、その証としてぜひ介護福祉士の取得をしてほしいです。春には初任者研修を受講予定で、実務者研修も実施予定でいます。資格取得に向けて施設も協力していきたいです。

 

9)今後の採用予定を教えてください。

時期や人数は未定ですが、特定技能外国人の採用を予定しています。また、採用に当たりOURさんにご相談させていただければと考えています。

紹介人材コメント

左)アウンさん 右)ジンさん

左)アウンさん 右)ジンさん

1)入社するまでの経歴を教えてください。

アウンさん:2014年から5年間日本語学校へ行っていました。卒業後、現場の施工管理の仕事を1~2年(ミャンマーで通っていた大学で専門だったため)しました。コロナで仕事を辞めて、特定技能介護の試験を受けました。

ジンさん:目白大学の日本語学校に行っていて、卒業したタイミングでここで働き始めました。介護の勉強は自分でしていました。

 

2)なぜ介護の仕事をしようと思いましたか?

アウンさん:高校生の時、本当は看護師の大学に行きたかったです。しかし、ミャンマーは高校の成績で大学が決まってしまうため(入学試験が無い)看護の大学に行くことができませんでした。そのため建築・建設が専門になってしまいました。高校の時にやりたいと思っていたことは介護だったので勉強を始めました。

ジンさん:相手の世話をすることが好きで、綺麗にしてあげるのも好きなので介護に興味があって勉強を始めました。

 

3)現在の業務を教えてください。

アウンさん・ジンさん:ほとんどの業務を1人でこなすことができます。1日の業務分担は夜勤の人が決めていくため毎日違う業務です。出勤時に業務内容を確認してから仕事へ向かいます。

  

ジンさんの業務の様子

 

4)今の仕事で大変なことはありますか。

アウンさん:ないです。勉強してた通りの仕事であんまりギャップもなかったです。

ジンさん:今はないです。入社初めの頃は、介護が初めてで何をやるかも分からないし、覚えるのも大変でした。

 

~大変だった時、どうやって乗り越えましたか?~ 

ジンさん:何時に何をするのか時間で覚え、時間を意識して仕事をしていました。例えば15時がおやつの時間だからおやつ提供前に何をすればいいか(利用者さんを起こす、おしぼりの用意をする、マスクを外すなど)を考えて覚えました。

 

5)仕事で印象に残った出来事ありますか?(仕事の思い出)日本人スタッフさんとはどうですか?

アウンさん:誕生日の利用者さんがいたら皆で誕生会をやり、皆でお祝いをします。90歳や111歳の人もいて、ミャンマーは60~70歳位が寿命なので、日本人は長生きでいいなって思いました。

ジンさん:認知症の人の階を担当していますが、時々話したいことが出てこない人や毎回言ってもすぐ忘れてしまう人がいっぱいいます。そんな中でも自分が何かしたときにありがとうといわれるとやっぱり嬉しいです。他には、人によって食べ方が違うことも印象的でした。ごはんとおかずを一緒に食べる人や肉、野菜の食べる順番が決まっている人など人それぞれなので食事介助の時は利用者さんを観察して対応しています。

 

アウンさんの業務の様子

 

6)働き始めて8ヶ月が経ちました。成長したと思うところを教えてください。

アウンさん:しっかりと職員の皆さんとコミュニケーションをとれるところです。介護は1人で仕事をするのではなく、職員の皆さんとコミュニケーションをとりながらやる仕事です。前の仕事は一人で責任を持ってやらなきゃいけなかったため、職員の皆さん、利用者の皆さんと一緒に仕事ができるのが家族みたいな安心感があります。

ジンさん:1人で夜勤ができるようになったところです!

 

7)これからの目標を教えてください。

アウンさん:初任者研修と実務者研修もあるから介護福祉士取得に向けて、頑張っていきたいです。

ジンさん:今、日本語能力試験がN3まで合格していますがN2試験の申し込みをしたので勉強しています。N2に合格したいです。また、介護福祉士資格のための勉強もしたいです。

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