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CASE STUDIES
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社会医療法人北楡会 札幌北楡病院
社会医療法人北楡会 札幌北楡病院は患者さんの権利を保証し高度な専門性を有する医療を実践し、人々の生命と健康を守り幸福と安全を追求されています。地域社会においても他の病院や医療機関などと連携し専門性を発揮した医療を実践されています。
総務課長 赤堀様、栄養科長 佐々木様、栄養科係長 熊野様
ライカさん、リンさん
1)日本で働きたいと思った理由と外食の仕事を選んだ理由を教えてください。
リンさん:私のおばさんが日本で働いたことがあります。その話を子どものころに聞いていたので、私も日本で働きたいと思いました。
そして、フィリピンではサムギョプサルのお店で働いていました。そのお店で働くうちに自分もレベルアップしたいと思い、日本の外食で働くことに決めました。
ライカさん:私は友人が東京で働いています。その話を聞いて、私も日本で働くことが夢になりました。リンさんと同じく、私もフィリピンのレストランでアシスタントシェフとして働いていたので、それがきっかけで日本でも外食の仕事をしたいと思いました。
2)OUR BLOOMING ACADEMYでの学習や学校生活について教えてください。
リンさん:私は6カ月くらい学校に通い、日本語と外食で使う言葉や知識を学習しました。
ライカさん:私は8カ月くらい通っていて、外食と宿泊の両方を勉強していました!
二人:勉強は難しかったですが、がんばりました。特に漢字が難しかったです。そしてアカデミーでは日本の絵馬と少し似ているのですが、木の札に自分の願いを書くイベントなども行っていました。楽しかったです!
3)仕事で一番大変なことは何ですか。
二人:日本語のコミュニケーションや漢字が難しいです。材料や患者様のアレルギー、常食・減塩食など漢字で色々指示が書いてありますが、それを読んで理解することが難しいです。わからない時は先輩に聞いて、家でもできるときは漢字の勉強をしています。
4)これからの目標を教えてください。
リンさん:日本での生活が好きなので、日本でずっと働きたいと思います。
ライカさん:フィリピンへ一時帰国はしたいと思っていますが、日本でずっと住み続けたいです。
1)これまでの採用状況や外国人材採用を検討されたきっかけを教えてください。
やはり人手不足という点が大きいです。外国人材の受入れ前は、ハローワークでの求人をベースに採用活動を行っていました。しかし、なかなか採用が決まらなかったり、採用が決まっても定着が難しかったりする状況がありました。有料求人サイトや派遣会社さんへの依頼というところまで施策を広げましたが、やはり定着が難しく、長くお勤めいただける方を採用したいという思いがありました。そこで、近隣の厨房委託会社を中心に外国の方が入職されているケースのお話を聞いていましたので、今回その事例を参考に外国人材の受入れを決めました。
2)受入れ時や現在に苦労された点、課題となっていることがございましたら教えてください。
栄養科では受入れ前の事前準備として一緒に働く厨房のみなさんに、OURさんで行っていた「やさしい日本語&コミュニケーション講座」を受けてもらいました。そして、二人が入職した際に混乱しないようにするために、厨房の中で使う食器の呼び方などの専門用語などは統一するようにしました。二人用に入職にあたって知っておいてほしいこと、厨房で働くために知っておいてほしいことをふりがなをつけてマニュアルとして作成しました。
書類手続きについては、当法人として初めての外国人材の受入れかつ特定技能の外国人材ということでしたので、OURさんに手取り足取りフォローしていただきながら対応しました。やはり書類が多く、海外の基準に対応した内容のものということで、企業情報をはじめ、全ての手続き書類はかなりの量が発生していました。また、対応すべき書類に対して院内の社内稟議も、きちんと手続きを踏みながら進める必要があったため、国内の人材を採用する際に比べると時間はかかったと思います。ただ、手続き上は本当にOURさんのご指示通りに進めていけるので、そこまでこちら側があれこれと悩む必要がなく、助かりました。
現在の課題はやはりコミュニケーションの面だと思います。日本語を十分に理解できていないところがあるので、そのあたりは職員を含め、手探り状態でやっている状態です。しかし、業務内容もきちんと覚えて、次から次へと作業をしてくれているので、申し分ないです。一緒に働く厨房のスタッフからも今回の受入れについてマイナスなことも特にありませんでした。
3)今回の受入れが職場に与えた影響や効果はございましたでしょうか。
職場への効果は現在もすぐに出てきています。やはり、業務がほぼ一人として働いていけるレベルに近いところまでできてきているところが大きいです。そして、人がいない状態でも業務を行ってくれているので、とても助かっています。
また、お二人ともとても明るいので、職場の雰囲気が和やかになったと思います。
4)日本語でのコミュニケーションについて教えてください。
日本語のレベルは二人の中で少し個人差はあります。しかし、入職したころと比較をすると日本語の能力は上がってきており、この厨房の中で使う日本語はある程度理解してくれています。こちらも日本語と簡単な英語を織り交ぜながら、身振り手振りで業務の指示を行っています。業務の性質もあると思いますが、その他に日本語でコミュニケーションをとる機会は少ないと思います。特に二人で話すときはどうしても母国語でのやり取りが多くなっている印象です。
ただ、こちらが伝えたことは私たちが想像していた以上にできているので、業務としては問題ないと思います。
5)現在の業務状況についてお伺いできますでしょうか。
基本的には盛り付け、洗浄作業をお願いしています。現在は、病棟に配膳車を運搬する作業も覚えてもらっている段階で、全体的に申し分ないです。10点満点中で行けば8点ぐらいではないかと思います!入職して約1ヶ月でこの状態まで業務を覚えていることがすごいと思います。日本の方でもなかなかここまでのペースで覚えてくださる方はいないので早いペースだと思います。
実際に、調理という面では「刻み食」の準備のために包丁やハサミを使って一口大にカットしてもらうこともあります。
・指導する際に意識されていることはございますでしょうか。
優しく短めの言葉で簡潔に伝えることを日々心がけて指導をしています。
また、業務には関係ないかもしれませんが、特に最初の1、2週間は彼女たちの働き方のスタイルなのか、大きな鼻歌を歌いながら仕事していました。スタッフのみんなで「これは注意するべきことなのか?」「仕事はしてくれているから問題ないのか?」と話をしたこともあります。 日を重ねるごとに大きくなってきたので「少し音量を下げようか」というふうにお伝えしました。これは異文化を感じた場面だったかもしれません。
この点については、絶対にだめという明確な理由もないような気がしていて、なかなか難しいところだったと思います。逆にその鼻歌は私たちがわかる本人たちの心の状態のパラメーターになっていたのかもしれません。「あれ、今日は歌っていないから疲れているのかな」「大丈夫かな」と気になっていました。現在はそのようなこともかなりなくなり、仕事もきちんと丁寧に楽しくやってくれています。
6)二人から生活面での相談などはございましたでしょうか。また、厨房以外で勤務される職員のみなさまとのかかわりがあれば教えてください。
OURさんに支援をお願いしているので、支援員が彼女たちの生活面をサポートしてくれており、助かっています。こちらからも「このようなことを支援してほしい」という連絡をして、彼女たちと直接やり取りをしてもらっているので、現時点では特に大きな相談やトラブルなどはない状況です。
また、厨房以外で勤務している職員とはあまり関わる機会がないのですが、入職の手続きや銀行口座、給与振り込みの手続きなどで、事務室に来ていただきました。その際もやはりすごく明るくてニコニコした表情で会話をしてくれるので、周りからの印象もとてもよいです。
7)今後期待していることを教えてください。
現在よりも日本語が上達し、みなさんと本当にコミュニケーションをきちんと取れるようになってくれると、もっといい環境になるのではないかと思っています。
日本語のヒアリングはだいたいできていると思いますが、彼女たちが日本語で発言するということはあまりないので、さらにコミュニケーションが取れるようになることを期待しています。
病院としては、今回の採用の目的通り、なるべく長い期間働いてもらいたいと思っています。調理師や調理補助員の採用は困難な職種かつ業界全体でもスタッフの高齢化が進んでいます。早朝や夜遅い時間帯の勤務もあるため、ハードな面もあるかと思いますが、ぜひ当院に定着していただきたいと思っています。