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CASE STUDIES
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株式会社銀座おのでら「麺 銀座おのでら 東銀座店」
株式会社銀座おのでらが運営する「銀座おのでら」は、「銀座から世界へ」をコンセプトに、鮨・天ぷら・鉄板焼・薪焼・麺・海鮮丼といった伝統の日本食を世界へ伝えていくことを目的としています。そのネットワークは3ヵ国26店舗(2026年3月時点)に広がり、一部の店舗ではミシュランガイドの星を獲得。より多くの方々に「本物」の味を楽しんでいただくべく、さらなる精進を重ねていらっしゃいます。
料理長 大野様
ミンさん(仮名)
1)日本および銀座おのでらで働きたいと思った理由を教えてください。
最初は自分でお金を稼いで家族を支えたいと思い、日本に来ましたが、この職場で働いているうちに日本料理にも興味を持つようになり、今はもっと学びたいと思っています。
そして、「銀座おのでら」は鮨の高級業態からカジュアル業態まで、他にも薪焼、天ぷらなど幅広い業態があり、日本だけではなく海外でも有名なので、料理の勉強がたくさんできると思ってこの会社を選びました。ミャンマーにも日本料理のお店があるのでラーメンは食べたことありましたが、実際に日本で食べたラーメンとは味が少し違いました。
2)日本語でのコミュニケーションや学習について教えてください。
日本語は、JLPT(日本語能力試験)N3に合格しています。7月にN2の試験を受けるので勉強中です。日本語の勉強は難しく、特に書くことが大変ですががんばっています。
そして、少し先にはなりますが、特定技能2号の取得に向けた学習もOURのアプリを使って、学習しています。
・お客様と英語でお話されていましたが、もともと話せたのですか。
英語はミャンマーで子どものころからずっと勉強していましたが、話すことは苦手です。ただ、日本に来てから簡単な会話ができるように自分で勉強をしました。最近はお客さんとお話する機会も増えてきました。
3)業務の中で大変なことはありますか。
大変なことはやはり日本語です。日本語であまりうまく話すことができなかったり、周りの人たちの話も分からなかったりすることも多いです。日本語ができなければ接客もうまくできないので、周りのスタッフのみなさんが日本語も教えてくれています。みなさんとてもやさしいです。
4)母国の家族はミンさんの活躍を何と言っていますか。
家族も私が日本で働くことをサポートしてくれています。最初のころは自分にはできないかもしれないと思い、諦めそうになったときがありましたが、家族が「できるよ!」と応援してくれました。今は、働いたお金から母国に送金をしていますが、それもとても喜んでくれています。
5)これからの目標や夢を教えてください。
日本語が今よりももっと話せるように頑張って勉強をしたいです。そして、日本料理にも興味があるので、自分で新しいメニューを考えたり、新しいスタッフが入ってきたときにしっかり指導したりできるようになりたいです。
・最近フィリピンから新たに入社した後輩ができたとお伺いしました。後輩との関わりはどうですか。
最近、後輩が入ってきてくれました。私が業務を教えたこともあります。最初のころは私と母国が違うので全て日本語で指導をしなければならず大変でしたが、ゆっくり伝えることで指導した通りに対応してくれました。
反対に、彼女はフィリピン出身で英語がとても上手に話すことができるので教えてもらうこともあります!
1)ご採用いただいたミンさんへの印象はいかがでしょうか。
本当に笑顔が素敵で、仕事もとても一生懸命に頑張っているところが印象的です。ミンさんが入社した当初から見ていますが、やはり業務内容への理解が早く、覚えもとても早いです。一緒に過ごしてきた時間が長くなった分、表情も軽くなりましたし、プライベートのことも話してくれるなど、関係性は変わってきていると思います。
・ミンさんの入社が店舗やスタッフに与えた影響があれば教えてください。
私自身が感じていることですが、ラーメンを作るということはミャンマーでもやったことがなかったと思います。初めて来る土地という環境の中でゼロから頑張ってくれているので、その姿を見ると私たちももっと頑張らなければならないと感じました。
また、英語も最初は話せなかったと思いますが、知らない間に勉強してくれていて、外国のお客様と会話できるまでになっていました。
2)受入れに当たり、店舗で準備されたことはございますか。
ミンさんの入社のタイミングが当店のオープン時期とほぼ同時だったこともあり、特別な準備はしていませんでした。入社後に実際の業務を通して指導を行っていました。ただ、私もミャンマーの方と関わる機会は今回が初めてだったので、ミャンマーがどんな国なのか、どのような傾向の方が多いのかというところは調べていました。
3)「銀座おのでら」というブランドやホスピタリティが求められる現場ならではの指導ポイントはございますでしょうか。
指導する内容もそうですが、ブランド価値の実現やホスピタリティを実現するためには伝え方がとても大事だと思っています。やはり丁寧に伝えることはとても意識をしています。最近はあまり使っていませんが、入社当初はスマホの翻訳機能を使って日本語の細かいニュアンスを伝えるようにしていました。
ミンさんに限って伝えていることではないですが、麺に関することやお店が大事にしていること、お客様への接客など、全スタッフに伝えている部分の微妙なニュアンスを翻訳を使ってフォローするようにしていました。
・普段のコミュニケーションや技術の指導面で意識されていることを教えてください。
早口になってしまうと、どうしても聞き取れないことが多くなってしまうので、ゆっくり話すことと特別扱いはしないことを心がけています。変な話かもしれませんが、ラーメンの作り方や技術面は「見て学ぶ」という側面もあるので、割とできるようになっていくイメージがあります。私が一番難しいと感じるところは、彼女が一人でお店を回せるようになるための指導だと思います。お客様への接客はもちろんのことですが、例えば券売機のイレギュラー対応やお金に関わることを経験していかなければ彼女のステップアップにつながらないと思っていたので、あえて全部助けずに一旦一人でトライしてもらうようにしていました。
一人で店を任せるようになったのは、ある程度の業務ができるようになった入社から半年弱くらいだったと思います。
ラーメンが早くきちんと作れるところも大事ですが、彼女の長所は、パッと出る笑顔や明るい声、元気なところです。その部分はこちらが教えてできることではないと思うので、そういったところがお店を任せる身としても信頼してお店を任せられます。
4)今後の課題やミンさんへ期待していることがあれば教えてください。
今後の課題は日本語だと思います。彼女の目標が店長になること、日本でお金を稼ぐことなのでそれを実現するためには日本語をしっかり覚えようという話はしています。
そして、今でもお願いしている業務の一つでもありますが、会社へのメールも苦労しながら対応してもらっています。お金の管理も含めて、このように責任のある仕事ができるようになれば、店長も夢ではないと思います。いずれ店長になったら、どんどん次世代の人材を育てられるような人になってほしいと思っています。
・「ラーメン・日本の食文化」を伝えていくという視点で期待していることはございますか。
難しいところではありますが、お店が大事にしていることはしっかり本人に伝えていて、それを実践するところまではかなりできてきています。次のステップはそれを人に伝えてやってもらうところだよと指導もしているので、彼女がもっとその点で成長し、伝えられる人材になれば、日本の食文化は自然と伝わっていくと思っています。