事例紹介

CASE STUDIES

特別養護老人ホーム南紀園

「彼女たちと私たちが
お互いに学びあう環境を作っていきたいです。」

2025.05.19

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施設情報

特別養護老人ホーム南紀園では、ご利用者様一人ひとりの意思及び人格を尊重し、入居後の生活が連続したものとなるよう配慮しながら、ご利用者様が相互に社会的関係を築き、自律的な日常生活を営むことができるよう介護サービスを提供されています。

当社からは、2025年3月時点で特定技能人材15名(ミャンマー:2024年9月入職6名、2025年1月入職9名)をご紹介しております。

施設名
特別養護老人ホーム南紀園
所在地
和歌山県東牟婁郡太地町
HP
https://www.town.taiji.wakayama.jp/tyousei/shisetsu/nanki-en.html
採用人数
15名(ミャンマー)
登録支援の利用
当社に委託
※注意※
当記事に関する施設への直接のお問い合わせはご遠慮ください。

受け入れ施設のインタビュー

介護主任 西様

介護主任 西様

「普段からの努力によって結果が出ているというのは業務の中から感じています。」

※本インタビューは、2025年3月に実施いたしました。

1)外国人材の受入れを初めて聞いた際の心情を教えてください。

初めて受入れの話を聞いた際は、業務内容や専門用語の説明などを私自身がしっかり伝えることができるかという点がとても不安でした。現場で勤務する職員も細かい説明ができるのか心配していました。

ですが、当初から外国人材に対してマイナスなイメージを持つスタッフはあまりいませんでした。

 

2)受入れにあたり、業務面・生活面のそれぞれで準備されたことはございますでしょうか。

生活面では施設長をはじめ、事務局の方々が住居の準備や車で買い物の手伝いなどを行いました。また、何か困ったことがあれば話を聞き、対応をしていました。

仕事面では、職員でミャンマーの国や文化、国民性などについてインターネットを活用し、学習をしていました。また、ご利用者様の氏名と写真を載せた一覧表、業務のタイムスケジュール、介護に必要なものの名称と写真を載せた表も作成しました。彼女たちが入職前に事前に学習ができるように、準備したマニュアル等の書類は一度OURさんに共有し、ミャンマー語に翻訳していただいたものを彼女たちに送付してもらいました。

そして、全職員が施設内で使用するものの呼び方についても統一しました。例えば、「昼用」「夜用」と呼んでいたパットも伝わりやすいように「ピンクのパット」「ブルーのパット」というように誰もが見てわかるように変更しました。介助方法も職員によって教え方に差が出たり、伝え方が違ったりすることがあります。この点は日本人職員が新しく入職した際も課題になっていました。そのため、今回をきっかけに誰が教えても一緒になることが多いように指導内容を整理しました。

 

・彼女たちの入国前には内定者交流会を実施いたしました。感想をお聞かせください。

オンライン越しではありますが、全員とても笑顔が素敵だと思いました。交流会の時点ではある程度は日本語で会話できましたが、細かい内容については伝えることが難しいと感じる場面もありました。

 

3)外国人材受入れ後の印象や苦労した点はございますでしょうか。

受入れた当初は様々なことに関する説明が伝わりにくかったです。ミャンマーでは、日本語を標準語で勉強されてきているので、方言がネックになっていました。15名から受ける質問は方言の意味に関することが多かったです。ご利用者様が使う方言の中には私も時々わからないことがあったくらいなので、彼女たちもその点は苦労したと思います。

そして、日本語は「橋と箸と端」が全部「はし」と読むように、同じ言い方でも意味が違うものがあります。日本人であればそれを文章の前後やイントネーションから無意識に意味を判断すると思いますが、そこが難しい。日本語独特な表現を理解するのはやはり難しいと話していました。

また、日々指導を行うなかで指示を出した際に「はい、わかりました。」と返事があっても言葉を勘違いしていたり、指示の内容の行き違いがあったりしたこともありました。ご利用者様との会話の中でも内容が難しくわからなかったことがあり、そうするとご利用者様から不満が出てくることになるので、都度、そのご利用者様が何を言いたいのか、何をしてほしいのかというのを理解できるまでコミュニケーションをとって説明していました。

現在は、みなさん問題なく会話できており、特に最初に受入れた6名に関してはコミュニケーションをとる中で日本人と話していると感じるくらい、会話ができ、冗談を言い合うような関係になっています。

 

4)現在、15名の外国人材を受入れていただいておりますが、大人数を指導される際に気を付けている点はございますか。

人数が多いため、どうしても彼女たち同士が母国語で喋ってしまうと、ご利用者様から「何を言っているのかわからない」という言葉や、ミャンマー語で会話しているその雰囲気から「自分がないがしろにされているのではないか」ということをおっしゃる方もいらっしゃいました。人が多くなれば母国語で話してしまうというのはよくわかりますが、ご利用者様の前では日本語で話しましょうと指導しました。細かい点やわからない点はミャンマー語で伝えあっていただければと思っていますが、「施設内にはご利用者様もいるよ」ということを彼女たちに伝えて、なるべく意識してもらうようにしています。

 

5)現在の外国人材の業務状況を教えてください。

2024年9月入職の6名(以下、第一陣)については、夜勤をしていただいています。当施設の夜勤は、多床室がそれぞれの階で3人、ユニットが1人のスタッフで対応しています。ユニットで何かあれば多床室の担当スタッフにフォローしてもらう形にしていますが、ユニットを担当している外国人材の方はすでに1人で夜勤業務を行ってもらっています。

初めはできなかったことやご利用者様から不満を伝えられることもありましたが、彼女たちに聞くと、帰宅してから「今日はこんな感じだった」「ここを気をつけなければいけない」という会話を自分たちで行っていたそうです。その結果、先日、ご利用者様のなかになかなか笑顔を見せない方がいらっしゃるのですが、その方に初めて笑っていただきましたととても嬉しそうに話してくれました。それは本当に私達もすごいと思いました。その話をご利用者様本人へも伝えるととても照れていました。
このように、普段からの努力によって結果が出ているというのは業務の中から感じています。

2025年1月入職の9名(以下、第二陣)は、夜勤業務を練習している段階です。最初に受入れた方々が夜勤の業務練習をした際は、通常3人で多床室の業務を行うところを4人にして2人組に分かれて行っていましたが、業務の説明を効率的に行うために、日本人スタッフ、第一陣の外国人材、第二陣の外国人材の3名体制で練習を行っています。ユニットの夜勤業務の場合は、日本人スタッフと第二陣の外国人材のペアで業務内容を指導しています。

 

・シフトごとのスタッフの人数に対して、どのくらいが外国人材のスタッフで勤務されていらっしゃいますでしょうか。

現在、1シフトに対し、多床室では特定技能のスタッフが5名、日本人スタッフが6~7名です。ユニットについては、特定技能のスタッフ5名に対して、日本人スタッフ5名で勤務しているので、こちらの割合としては半々になっています。

 

6)現場スタッフやご利用者様からの外国人材への評価を教えてください。

現場スタッフからは言葉を伝えるのはやはり難しいという意見はありますが、とにかく一生懸命働いている姿がとても素敵です。家族へ仕送りもしながら、勉強も行っている点は、周りのスタッフに対して「私たちも頑張ろう」と思わせてくれるような好影響を与えています。

これは日本の細かい文化になるかもしれませんが、物を置きっぱなしにしてしまうことがあるので、今後は「整理整頓」を意識できたらと思います。ただ、ここまで熱心に仕事に打ち込み、向上心を持って勉強できるという部分は私たちが見習わなければならない部分ではないかと感じるのでお互いに学びあう環境を作っていきたいと思います。

また、ご利用者様からは素敵な笑顔と表情からにじみ出ているくらいのやさしい性格について、特に喜ばれていました。施設内に若い15名が来てくれ、コミュニケーションも積極的にとってくれているので、自分の孫のように接しています。

先日、面会にいらっしゃったご利用者様のご家族も、コミュニケーションがとれるので想像していたよりも日本語が上手と驚いていました。

 

・外国人材に対し、マイナスな印象を持たれている方もいらっしゃったと思います。そのような場合はどのようにご対応いただいたのでしょうか。

時々「どの国から来たんや」という発言をされる方などはいらっしゃいました。私もとても気がかりで、大丈夫?と声をかけていましたが、彼女たちはそのような際にも落ち込むことはなく、笑いながら冗談っぽく「こんなこと言われました!けれど大丈夫です!」と返事が返ってきました。細かい部分での言葉の意味やニュアンスが伝わりにくいところもあるので、傷ついていないか表情を見ながら注意して、こちらもコミュニケーションをとるようにしました。

 

7)職場定着に向けて取り組まれていることはございますか。

外国人材の方々を理解しようという姿勢で、コミュニケーションを積極的に取り、困っていることがあればできる限り手助けをするように心がけています。不安に感じる部分があれば1人で抱えこまないように、私達に言いにくいことは自分たちが話しやすい人に相談してねと彼女たちには伝えています。

外国人材の受入れ体制として、定期的な面談を実施し、その内容を最終的に園長にまでしっかりと確認いただくなど、様々なスタッフが関わっています。

 

8)外国人材が業務と日々の学習を両立させるためにサポートいただいていることを教えてください。

みなさん仕事が終わってから、自宅学習をしていると聞いていますが、夜勤に入ってしまうと夜の時間に学習ができなくなります。そのため、面談の際に学習を行っている曜日や時間帯をヒアリングし、できる限りその曜日には夜勤を入れないように配慮をしています。どうしてもその曜日に夜勤に入っていただく必要がある際は本人と相談するなど、学習への支障がないように勤務調整をしています。また、休み時間に勉強をしたいと言っている方もいらっしゃるので、施設にある会議室などを開放し、学習ができる環境を整えています。

そして、彼女たちが使用しているOURさんの教材を見せてもらいましたが、率直にすごいと感じました。私たちも勉強になるぐらいの内容で、おそらく日本人でもわからない方もいらっしゃるのではないかと思うくらいでした。

 

9)外国人材の受入れが太地町に与えた影響をお聞かせください。

最近も、外国人材数名と遊びに行くために車で送迎をしていましたが、近所の方々から「どこ行くん?」と話しかけられるぐらいとてもコミュニケーションが取れていました。

また、「あの子たちええ子やね!」という評判もよく周りから聞きます。今はかなり減っていると思いますが、少し前日本人がよく行っていた「おすそ分け」を彼女たちが近所の方々にしているようです。やはり太地町は高齢者が多いので、若い方が「料理作ったので食べてください」と持ってきてくれることがとても喜ばれています。

 

10)今後の課題や期待していることはございますか。

今後の課題は、記録です。現在もある程度の記録はできていますが、細かい部分まで記録するということが課題になっています。日本語でいうと簡単ですが、例えば「今日、○○さんが〇時にチアノーゼが出ていたのでバイタル測定をして、看護師に報告する」というような内容の詳細はなかなか入力が難しいです。

チアノーゼの意味も肌が紫色になることだよというように説明が必要になります。また、日本人も同様ですが中にはパソコンの入力が苦手な方もいらっしゃいます。介護は記録の部分が大事なので、引き続きこちらも指導を行っていきます。

また、この介護業界で避けて通れないことが「看取り」です。救急搬送時の対応など、日常業務ではない対応も研修はしていますが、実際に対応するとなると研修時と全く一緒というわけにはいきません。先日もご利用者様お一人が失神した状態になっており、私にすぐに報告がありました。その際は早急に対応できましたが、この点も個人差があります。15名全員が同等のレベルで緊急対応ができるように期待しています。

そして、近年、介護業界全体でリフトなどの道具を使用した介護というものが広がっています。実際に当施設でも移乗介助の際にスライディングボードを使用しています。彼女たちへ入職後のオリエンテーションで説明した際に、スライディングボードの使い方はわからないです、難しいですという反応がありました。これは日本人スタッフにも言えることですが、スタッフ同士で道具を使用した介助練習をする際は簡単にできるのですが、実際に現場でご利用者様を相手にして介助をすることは難しいです。道具を使用した介助にも今後は慣れていく必要があると感じています。

紹介人材コメント

左:ランさん(2024年9月入職)、中央:チョーさん、右:ファンさん(2025年1月入職)※仮名 

左:ランさん(2024年9月入職)、中央:チョーさん、右:ファンさん(2025年1月入職)※仮名 

「介護の仕事をして認知症の方についてもっと知りたいと思いました。」

1)なぜ日本で働きたいと思いましたか。

ランさん:日本で介護の仕事をして、家族を助けたいと思ったのでここに来ました。

チョーさん:私は海外で働きたいと思ったときに、日本はアジアの中で一番安全で安心して働ける国だと思ったので選びました。

ファンさん:日本で働くことは家族のためにもなるし、安全だと思いました。そして、新しい経験になると思ったので日本で働きたいと思いました。

 

・日本以外の国で働きたいと考えた国はありますか。

ランさん:私は、OUR BLOOMING ACADEMYに入校する前は、アメリカなども検討していました。ですが、日本に来てここに入職した後は、知りたいことも増え、頑張りたいことがたくさんできました。

チョーさん:私は遊びに行きたい国はありますが、日本以外で働きたい国は特にありませんでした。

 

2)介護の仕事をしたいと思った理由を教えてください。

ファンさん:私は日本に来る前にミャンマーでおばあさんのお世話をしていました。そのときにおばあさんが喜んでくれたのでとても嬉しかったです。介護の仕事はご利用者様と話すことが多いので日本語も上手になると思いました。

チョーさん:私も病気だったおばあさんを介助したことがあります。外国で働くときに自分に合った仕事を探し、介護の仕事なら私に合うと思いました。

ランさん:私は2人のように家族のお世話をしたことはないですが、おじいさんと話すと自分がまだ知らないことを教えてくれるので楽しかったです。介護の仕事を通してご利用者様とたくさんお話をしたいと思ったので介護の仕事を選びました。

 

3)OUR BLOOMING ACADEMYへ入校した理由は何ですか。

ファンさん:OURに友達が通っていて、その友達からOURは介護の技術が高く、先生も優秀と聞き、入校を決めました。

チョーさん:私は外国で働きたいということを小さなころからお世話になっている先生へ相談しました。その先生がいい学校があるよと教えてくれたのがOURでした。実際にOURの先生たちは優しいですし、日本語や介護について丁寧に教えてくれました。

ランさん:私もファンさんと一緒で友達からOURのことを聞きました。入校するために面接に2度挑戦しました。1回目のときは、日本語を学ぶのが良いかほかの言語を学ぶのが良いか迷っていました。そして、1年間考えてOURで日本語を学習すると決め、2回目の面接に挑戦しました。入ってみると先生も優しくて、自分でも想像できなかったくらい早いスピードでN4に合格することができました。そして、1日6時間の時間割がしっかり決まっているので勉強しやすかったです。ミャンマーにある他の学校でも時間割は決まっていますが、1日2時間程度の授業です。

 

4)日本に入国して困ったことや大変だったことはありますか。

全員:買い物するところがあまりないところです。今は、一ヶ月に一回電車でまとめ買いをするか、施設のスタッフの方が車でお店まで送迎してくれることもあるのでそのときに買い物をしています。

そして、普段は町の中を走る無料のバスがあるのでそのバスを利用しています。このバスがあるのは最高です!

 

5)実際に日本で介護の仕事をしてみていかがですか。

ランさん:学校では教科書を使って介護の勉強をしてきたので、実際に日本に来てから習ったとおりに介助をしようとしても大変なことが多く、それぞれのスタッフの皆さんのよってやり方も違っていることもあったので慣れるまでは大変でした。

そして、最初はご利用者様が難しい日本語を話すこともあったので、コミュニケーションをとることも少し難しかったです。今は、慣れてきたので大丈夫です!

チョーさん:実際には難しいこともたくさんあります。本などで学ぶことと実際の施設で行うやり方は少し違うこともあります。例えば、お風呂はスタッフ一人で担当すると学びましたが、ここでは二人で担当しています。

そして、ミャンマーの介護と日本の介護も違うところがあります。ミャンマーではどの人に対しても全介助をします。しかし、日本ではご利用者様ができることは自分でやってもらい、難しいところを介助します。この違いも日本で働いてみて気づきました。

ファンさん:私も最初はご利用者様が話す言葉がなかなかわからなかったです。

 

・方言は難しかったですか。

全員:方言は難しかったです。

ランさん:ご利用者様が話しているのを聞き、その方言の意味を家に帰ってから調べて覚えました。

チョーさん:私は日本に来る前にYouTubeで関西弁の動画を見て、勉強していました。

 

6)ランさんは後輩が入職してきました。先輩になってみての感想を教えてください。

ランさん:よかったです!友達も増えましたし、私が来たときは6人でしたが今は15人になりました。とても楽しいです。

ファンさんは私と一緒に働いているので、わからないことがあればいつでも聞いてと伝えています。私たちも後輩のサポートがすることができたので、みんな早く仕事を覚えることができたと思います。そして、後輩たちに間違ったことを教えてはいけないので、主任さんなどの先輩へ「今、後輩たちに教えたことは間違っていないですか。」と聞くようにしています。

 

7)チョーさん、ファンさんは先輩のいる施設への入職となりました。感想を教えてください。

チョーさん:先輩がいてくださって、最高でした!先輩たちがいるから、わからないことが聞きやすいです。優しく教えてくれています。

ファンさん:一緒に働いている先輩たちは、いつも「ファンさん大丈夫ですか。」と声をかけてくれます。私が間違ってしまったときも、しっかり指導してくれます。

 

8)日本や和歌山県、太地町での生活はいかがですか。

ランさん:大変なことはあまりなく、近くに海があることがうれしいです。仕事からバスに乗って帰るときは、海が見えるのでとても気分がいいです。

チョーさん:この地域のみなさんは優しいです。いつも「こんにちは」と挨拶をしてくれます。そして、ストレスがたまったときは、みんなで集まって歌を歌ったり、写真を撮って遊んだりしています。

ファンさん:私は大変なことがあったら、音楽を聴たり料理を作ったりして発散しています。海に行くこともあります。

全員:ここは、人も車もそんなに多くないので安全だと思います。そして、みなさん私たちを見かけると「こんにちは、どこ行くの?」「今日は夜勤?頑張ってね」などと声をかけてくれます。仕事から帰ったときも近所の方が「お疲れ様!」と言ってくれて嬉しいです。

 

9)心配なことや不安なことはありますか。

チョーさん:最初は仕事がしっかりできるか不安でした。ですが今は先輩たちも優しく教えてくれるのでだんだん慣れてきました。

ファンさん:私は日本食が口に合うか心配していましたが、今は問題なく食べています。

 

・毎日の食事はどうしていますか。

チョーさん:食事は、休みの日にミャンマー料理をまとめて作って冷蔵庫に入れています。そして、毎日あたためて食べています。施設のスタッフのみなさんにもおすそ分けしたことがあります。

 

10)普段の日本語や介護の学習について教えてください。

ランさん:施設に認知症について勉強できるEラーニングがあります。それを使って勉強すると、もっと認知症の方についてわかってきました。

全員:OUR Collegeも使っています。ミャンマー語での説明もあり、日本語も介護も勉強できるので使いやすいです。

 

※OUR College:OURが提供している、スマホやパソコンで好きなときに自主学習ができるEラーニング

 

・1日どのくらい学習をしていますか。

チョーさん:今は、朝5時半に起きて1時間ぐらい漢字の勉強をしています。夜は、語彙や文法を勉強しています。

ファンさん:私は夜の8時から9時半くらいまで勉強をしています。

ランさん:私も勉強をしています。介護の言葉は難しくて漢字も多いので、勉強しないと仕事の記録をするのが難しいです。

 

11)日本語を勉強していてよかったと感じることはありますか。

ランさん:日本語を勉強する前は、アニメなども内容がわからずあまり好きではありませんでした。しかし、先生から日本のおすすめしてもらってみるようになり、今はアニメの内容も日本語で分かるようになりました。日本人ともコミュニケーションをとれているので信じられないです。

チョーさん:日本語を勉強する前より、家族を支えることができました。最初は、外国で働くことを家族は心配していましたが、今は家族も喜んでいます。

ファンさん:ミャンマーでは仕事ができないので、日本で働くことができて本当によかったです。

 

12)今後の目標、将来の夢は何ですか。

ランさん:最初は介護の仕事が私にできるか、本当にこの分野に興味があるのかがまだ分かりませんでした。ですが、ここで仕事をして認知症の方についてもっと知りたいと思いました。今は、ご利用者さまへどのような対応をしたらよいかわからないこともあるので、リーダーに聞いて対応していますが、その対応方法もさらに勉強していきたいと思っています。

将来の夢は2つあり、まだ決まっていませんが、1つ目は介護の仕事を続けることです。2つ目は英語か日本語の先生になることです。

チョーさん:私は、まずは日本語能力試験N2に合格したいです。N3には合格しましたが、今もう一度N3の内容を復習しているとことです。12月にはN2を受けるつもりです。

将来はN1まで合格し、介護福祉士になりたいです。

ファンさん:今はN3の合格に向けて勉強しています。今後は介護福祉士の合格と日本の大学へ行きたいです。

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