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事例紹介
CASE STUDIES
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株式会社APスタンディングフーズ 立ち寿司横丁 吉祥寺ハーモニカ横丁
立ち寿司横丁 吉祥寺ハーモニカ横丁は、株式会社APスタンディングフーズが経営する立ち食い寿司店です。同社が属するグループ会社である株式会社エー・ピーホールディングスは、「食のあるべき姿を追求する」を理念に掲げ、飲食店及び食品販売店の経営や、食品の加工、流通、輸出入及び販売等、「食」に関わるさまざまな事業を展開。
現在、同社では立ち寿司業態で4名(2022年11月入社)、その他業態で8名(2023年4月入社)のOUR特定技能人材をご採用いただいています。
代表取締役 萬田様、ご採用担当者様
<ご回答者>代表取締役 萬田様
6)外国人材4名の印象はいかがですか。
面接で選出した方々は、明るく元気で、やる気に満ちているなという印象です。すごく早い段階から仲間として溶け込んでいて、みんなから可愛がられています。受け入れ当初から、抵抗感のあるスタッフはいなかったです。
7)現在の業務内容について教えてください。
最初のうちは、皿洗いやホールでドリンク、お味噌汁等の提供から始め、少しずつ接客に慣れてもらって、それから寿司の握り方を並行して覚えてもらいました。まずは寿司の握りの補助から入って、今はワンポジションできるようにはなってきているかなと思います。
日本語に関しては、勉強に苦戦している部分があって、まだ分からない言葉だったりお客様が書いた字が伝票で読めなかったりもするので、そこのフォローは必要ですが、寿司を握る作業に関してはあらかたできるようになってきています。
~接客について~
一生懸命やっているのが伝わっているみたいで、お客様もすごく好意的というか「頑張ってね」というような視線を送ってもらえていると思います。稀に意思疎通ができなかった時にお客様がいら立ってしまうこともあるにはありますが、全般的には良い印象ですね。
8)現場で指導される際に気を付けていることはありますか。
言ったことを理解しているのか、日本語が通じているのかは確認するようにしています。みんな気がいいというか優しいというか、「大丈夫です。頑張ります」って言いたくなると思うんですが、本当に分からないことは言ってほしいから、言っていいと思える関係性を作らなければいけないと思います。
9)4名に期待していることを教えてください。
寿司の技術としてはまだまだ覚えることが沢山あると思うので、どんどん覚えていってもらいたいです。年月を重ねれば、日本人の技術と変わらなくなるでしょうし、もしかしたらそれ以上に優れた技術を身に着ける可能性もあります。ぜひそこはトライしてもらいたいと思います。素直で真面目というのが、仕事の姿勢としても一番大事ですし、カウンター商売ですから、そういうところをお客様も見ています。多少言葉が違っていてもちゃんと頑張ってやっている、真剣にやっている姿を見るとお客様は応援したくなりますから、ぜひいろんな人から応援されるような板前さんになっていただきたいです。
左から、クラメルさん、ローさん、ダインさん、レイさん(仮名)
1)なぜ外食の仕事をしようと思いましたか。
ダインさん:フィリピンには寿司屋があまりないので、将来、寿司を握るスキル等をフィリピンで教えたいと思って、興味を持ちました。
2)現在の業務で大変なこと、気を付けていることはありますか。
クラメルさん:日本語がまだまだなので、お客様との会話はまだ少し難しいです。
レイさん:私はわさび入り、わさびなし等、お客様に間違ったものをお出ししないように気を付けています。
3)「銀座おのでら」での就業前研修はいかがでしたか。
クラメルさん:沢山お寿司のことを学べて、勉強になりました。とても役に立ちました。
※4名は入国後、ミシュラン一つ星を獲得する「銀座おのでら」鮨店舗にて、80時間の就業前研修を受講。鮨文化についてや、飲食店で働くための幅広いノウハウを学びました。
4)日本での生活はどうですか。
レイさん、ローさん:少しずつ慣れてきたので、今は困っていることはないです。
ダインさん:この前、はじめて4人で渋谷に行きました。楽しかったです。
クラメルさん:富士山遠くてまだ行けていないので、将来行ってみたいです。
5)これからの目標を教えてください。
ダインさん:お寿司について、日本の生活についてもっと学びたいです。将来、母国に戻ったら、自分でお寿司屋さんを開いて、ここで習ったことを伝えたいです。
ローさん:チャンスをいただけるのであれば、APで働き続けたいです。
クラメルさん:私はいま日本語レベルがN4なので、もっと日本語がペラペラになって、日本人と話したいです。
レイさん:今は日本の生活や文化、握りについてももっと学びたいです。将来はずっと日本に住みたいです。
※インタビューは2023年6月に実施いたしました。
<ご回答者>ご採用担当者様
1)外国人採用を検討したきっかけを教えていただけますか。
新型コロナウイルスの影響もあり、飲食業界全体からどんどん人が離れてしまっている中、緊急事態宣言の解除等に伴い、人手不足に拍車がかかりました。このような環境変化の中、飲食をやっていきたいという人を、再度、採用することが困難でした。特定技能の在留資格ができて約3年、外食分野が外国の方に人気であることを知り、しかも都心の飲食業界での就労希望者が多数いるということから特定技能人材の採用を始めました。
2)OURから採用をした決め手を教えてください。
「就業前の事前研修で、寿司の訓練をする」というスキームを紹介いただき、ひとまず選考をしてみようということでオンライン面接をしました。語学力はもちろんですが、事前課題で魚の三枚卸しをしてもらい、包丁の使い方や手先の器用さもみて可能性を感じた4名の方を採用しました。
3)採用後、外国人材が貴社へもたらした良い影響はありますか。
覚悟をもって来日し、大変なことがあっても先輩社員に追いつこう、食らいつこうという意思を感じるため、現場でも育てがいがあるみたいです。業務の中ではお客様とのコミュニケーションも含め、日々覚える日本語も増え、成長が早い彼らに触発される先輩社員もいて、日本人と特定技能人材とが相互に協調し合って、いい環境が醸成できているのではと思っています。
4)4名の課題および、課題に対して貴社で取り組まれた対策について教えてください。
魚種とネタを覚えるといった専門知識への適応が課題です。社内では、英語メニューの準備や、商品を実際に食べて学びを得てから商品を覚えるというように、 日本人に対するトレーニングと逆の流れを作りました。また、社内SNSで日本語での日報を上げてもらい日本人社員がフィードバックすることで、日本語の鍛錬とコミュニケーションの促進を図っています。また、経営層も現場の状況を把握でき、より解像度高く、現場の「見える化」ができています。本人たちが今何につまずいているのかを周りが把握しやすくなり、外国人材自身も話し言葉以外にも、文書作成等で使う日本語に触れることが増えて、語学力向上にも繋がり、日々の業務を振り返ることによって成長を促すことにも繋がっていると思います。
5)今後の採用計画を教えていただけますか。
今後、立ち寿司業態にて4名ほど、その他の業態でも10名ほどの採用を予定しています。