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【異文化レジリエンス教育】新たな環境・生活での、”心”のマネジメント。日本社会への適応と職場定着に活かす

2022.08.30

近年、社会のグローバル化推進や人手不足の課題解決に係る施策により、国内の外国人労働者が増加し、事業所内の労働環境の変化や人間関係の複雑化が見られます。多様な文化・価値観の受け入れが必要となる中で、特に海外人材においては、異国での生活に対する不安が大きく、離職防止の観点からもメンタル面でのケアや工夫が非常に重要です。
そこで当社では、OUR人財が来日後の生活の中で感じるあらゆるストレスや事象に対応できるよう異文化レジリエンス教育」を実施しております。(人材育成のための”トータル教育”に関する内容はこちら



レジリエンスとは、失敗や困難に直面した際に、落ち込んだ状態から立ち直る精神的回復力のことです。自身の思考をコントロールし、逆境に負けない柔軟な心を育む取り組みであり、労働者のメンタルヘルス対策として注目されています。
現在、海外自社教育拠点(ミャンマー、フィリピン、ベトナム、カンボジア)の学生を対象に、入校時から来日直前までの間、カリキュラムの一環として、しっかりと時間をかけてレジリエンスの考え方が定着するよう取り組んでおります。また、現地インストラクターへの研修プログラムとしても取り入れることで、さらなる教育スキルの向上を目指します。

実施内容
全6回 教育内容 実施期間
レジリエンスとは何か? 入校前オリエンテーション時(入校後2週間以内)
異文化理解の基本 N5カリキュラム終了時(入校から1ヶ月後)
介護職には何故レジリエンスが必要なのか 介護カリキュラム開始前(入校から4.5ヶ月後)
失敗や不安への対処法 内定後の来日前(内定後2週間以内)
レジリエンスを実践しよう 内定後の来日前(内定後2週間以内)
元気が出る研修 来日直前(来日前2週間以内)

 

レジリエンスについての概要から、来日後のホームシックやカルチャーショックへの対応策などの中で、自身だけの問題として捉えるのではなく周囲の人や環境にも目を向けることの必要性について解説しています。また、介護職においては、日々ご利用者様と接する中で感情のコントロールが求められており、それによる疲労感(=共感疲労)が生じやすくなっています。こうした心身の負担を軽減する術を学ぶ意味でも、レジリエンスの重要性について認識し、教育を実施しています。


授業の様子


資料一例(異文化理解の基本「カルチャーショックについて」)


これまで受講した学生からは「レジリエンスの授業はとても楽しかった。困難なことがあったときに考えすぎることがなくなり、気持ちを切り替えられるようになったポジティブに考えて諦めずに頑張りたいと思うようになった」との声もあり、回を追うごとに積極的に授業に臨む様子も見られております

今後は入国後の人財に対しても教育を実施し、メンタル面での現状・課題の把握と、一人ひとりに合ったフォロー実施のための施策について検討していく予定です。当社は今後とも、東南アジアの若者の夢と、人材不足で悩む事業所様を繋ぎ、海を越えた社会貢献に一層尽力してまいります。

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