事例紹介

CASE STUDIES

株式会社MOTHERS TATA -BAR RESTAURANT CAFE- MORETHAN TAPAS LOUNGE -Spanish-

「日本のきめ細やかなサービスも教えつつ、店舗の雰囲気づくりという点は、日本人では作り出せないような部分もあるので期待しています。」

2023.11.24

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施設情報

株式会社MOTHERSは「私達に関わる全ての人々の喜びの創造。」の企業理念のもと、22店舗の飲食店を経営されております。(2023年11月時点)
当社からは、外食分野8名(フィリピン)・飲食料品製造分野4名(インドネシア)の計12名の特定技能人材をご採用いただいております。

施設名
TATA -BAR RESTAURANT CAFE-、MORETHAN TAPAS LOUNGE -Spanish-
所在地
東京都千代田区、東京都新宿区
HP
https://www.mothersgroup.jp/
採用人数
TATA -BAR RESTAURANT CAFE- 1名(フィリピン)、MORETHAN TAPAS LOUNGE -Spanish- 5名(フィリピン)
登録支援の利用
当社に委託
※注意※
当記事に関する店舗への直接のお問い合わせはご遠慮ください。

受け入れ施設のインタビュー

Executive Officer 永田様、各店舗担当者様

Executive Officer 永田様、各店舗担当者様

「とても真面目に頑張ってくれており、“働きたい意欲”を全員が持っています。」

※インタビューは2023年9月に実施いたしました。

<ご回答者>Executive Officer 永田様

 

1)外国人材の採用を検討したきっかけと、当社から特定技能外国人を採用された理由を教えてください。

ホテルレストランでのインバウンドゲストの対応をお願いしたいと思い、2018年から各種ビザでの外国人材の採用を開始しました。今回、OURから特定技能人材を採用するにあたり、確実な信頼と企業に合った人材のカスタマイズが可能であるという点が採用の決め手になりました。また、特定技能制度には「外食分野」という飲食店専門のビザがあることも理由のひとつです。

 

2)受入れ前に抱いていた不安や準備したこと、実際に受入れた後に外国人材が与えた影響はございますか。

受入れ前は、現場で外国人材を受入れる体制が整うかが不安で英語版の簡単なマニュアルなどを準備しました。現在は外国人材が現場に馴染んできているため問題はありません。また、外国人材の受入れにより、現場教育が進化するという良い影響がありました。

 

3)今後の採用計画を教えてください。

社内のプロジェクトに合わせ、外国人材の採用を随時検討していく予定です。

<ご回答者>TATA -BAR RESTAURANT CAFE- 
manager 樫原様

 

 

4)ユンさんの印象はいかがですか。

最初から本当にまっすぐでピュア、いろいろ考えながら業務をしてくれています。自分の思い通りにならないこともあると思いますが、壁にぶつかりながらも、今は一生懸命に頑張ってくれています。

彼の性格やパーソナリティもあり、一緒に働くスタッフとも打ち解けるのが早いです。現場のシェフやスタッフもいい空気感を作ってくれ、和気あいあいと業務を行っています。

 

5)受入れに当たり店舗で準備したこと、指導するうえで気を付けていることはありますか。

英語が堪能なスタッフが在籍しているわけではないので、積極的にコミュニケーションをとろうと受入れ前から現場で話をしていました。指導するうえでは、あまり業務内容が複雑すぎるとどっちつかずになってしまうため、やるべきこと・作るべきものをシンプルかつ的確にシェフから伝えてもらっています。その中で、一つひとつ修正しながらクリアできるようにユンさんにも明確に説明しています。スタッフみんなが上手くコミュニケーションをとりながら見守ってくれているので、今後も継続していこうと思います。

 

6)現在(入社3か月)のユンさんの業務内容を教えてください。

現在の業務は、タコスやフリット、根菜系の食材の仕込みと調理です。また、在庫管理もお願いしています。在庫数と予約状況を確認しながら、必要な数を日本人の社員に伝えてもらっています。いずれは、発注業務までできるようになるといいと思います。

 

7)ユンさんが店舗や厨房に与えた影響はありましたか。

会話する量が増えたことです。指示を出さなければ難しい業務もありますが、日本人スタッフも声のかけ方や伝え方、どれだけ様子を見てあげるかをさらに意識するようになりました。「こうしておいてね」という会話やかけ声が厨房から聞こえると、お店の雰囲気が活気付きます。

 

8)今後期待していることを教えてください。

店舗が東京駅付近にあり、周りに外資系企業のビルが多いため、海外のワーカーやお客様が多く来店されます。店舗の空間やデザインもあって、外国人スタッフが料理を作ったり、提供したりする絵や雰囲気がとてもいいです。日本のきめ細やかなサービスも教えつつ、店舗の雰囲気づくりという点は、日本人では作り出せないような部分もあるので期待しています。あとは、日本人よりも生活を懸けて働いているため、そういう点での“がむしゃらさ”には信頼を置いています。

<ご回答者>MORETHAN TAPAS LOUNGE -Spanish- 
manager 布田様、chef 福島様

 


(左:布田様、右:福島様)

 

9)外国人材の第一印象を教えてください。

第一印象は、正直少し心配で大丈夫かなと思っていました。海外の方は当店で何名か働いていますが、社員として複数名をまとめて受入れるのは初めてだったので、この5名がというわけではなく、今回のような受入れに対して心配はありました。

初めてお会いした際は、OURの担当の方と5名が座って待っていてくれました。緊張もあり、かたい感じでしたが、私たちが部屋に入ると一斉に立ち上がって「おはようございます。お疲れ様です。」と挨拶をしてくれました。

 

・一緒に働くスタッフの皆様からのご評価はいかがですか。

真面目」という声が多いです。当店は海外のスタッフも多いですが、文化の違いなどで、時間をあまり重視しない、出勤時間が守れない、当日に欠勤してしまう方もいます。しかし、5名はそういったことがほとんどなく、時間通りに出勤し、何かあったときは連絡するという点はしっかりしているので、信用しています。
キッチンの業務を担当してもらっていますが、料理未経験ということもあり、まだまだ拙いところはたくさんあります。それでも、とても真面目に頑張ってくれており、“働きたい意欲”を全員が持っています。

 

10)受入れにあたり、準備したことはございますか。

日本語が結構話せると事前に聞いていましたが、コミュニケーションをとる際に齟齬がないよう、モノの名前に関する英語表記の一覧表を作成しました。実際には、英語表記の一覧表を使用しなくてもいいぐらい、みなさん日本語を話すことができます。

 

11)現在(入社3か月)の業務内容や、今後の業務計画について教えてください。

現在は、主に野菜を切ったり前菜を作ったりなど、その場で火を使用しないような業務を担当してもらっています。キッチンの中で、セクションや担当業務の振り分けがあるので、徐々に難しい業務を行ってもらう予定です。

 

12)指導するうえで気を付けていることはございますか。

労働時間です。この職種、職業は労働時間が長くなりがちです。6月に入国して日本で新しく生活を始める、という環境の変化の中で、あまり無理をしてほしくないので、他の社員と比べて、時間は少なめにコントロールしています。

また、彼らは日本語が堪能ですが、それでもコミュニケーションをとることが難しいときもあります。私も英語は多少分かりますが、専門的な料理の話になると英訳することが難しく、彼らも日本語での専門用語の理解が難しいこともあります。そのため、「やさしい日本語」を使用する、大きな声で分かりやすく話すことを意識しています。

 

※難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のこと
(参考:出入国在留管理庁、文化庁 在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン)

 

13)今後の課題と感じるところはございますか。

今後の課題は「調理技術」です。入社から約3か月業務をしてもらう中で、“料理人として”というと、やはりまだ難しいです。今はアルバイトの方にもお願いしているような業務から始めてもらっています。これからどこまで料理を志してくれるかは分かりませんが、その点もコミュニケーションをとりながら、興味がある・もっと料理をしたいという方がいれば、教えられることはどんどん教えていきたいと思います。

紹介人材コメント

ユンさん(仮名)

ユンさん(仮名)

「毎日日本語の勉強をしています。5年後も日本で働きたいです。」

1)なぜ外食の仕事をしようと思いましたか。

日本の料理を学びたいからです。
日本の料理の中だと、お好み焼きが好きです。

 

2)現在の業務や大変なことはありますか。

仕込みや盛り付けを担当しています。仕事は楽しくて、みなさんとても優しいです。
大変なことは、日本語でのコミュニケーションです。

 


▲ユンさんと樫原様

 

3)日本での生活はどうですか。

最初は電車の乗り換えが大変でした。特に東京駅は難しいです。
今は日本の生活に慣れてきました。

 

4)これからの目標を教えてください。

5年後も日本で働きたいです。そのために休みの日など、時間があるときは日本語の勉強をしています。大変ですが、毎日勉強をしているのでだんだん慣れてきました。
今年の12月にはN3を受験し、合格したいです。

左から、フォンさん、センさん、ベルさん、ジョーさん(仮名)

左から、フォンさん、センさん、ベルさん、ジョーさん(仮名)

「日本語を頑張って、シェフなどのポジションになりたいです。」

1)なぜ外食の仕事をしようと思いましたか。

フォンさん:私は料理をすることが好きなので、外食の仕事をしたいと思いました。子どもの頃から、母が料理をしている姿をいつも見ていました。将来は、シェフになりたいと思っています。

カートさん:私も以前から料理を作ることが好きで、日本に行きたいと思っていたからです。

 

2)OURフィリピンアカデミーでの学びは活用できていますか

センさん:アカデミーでは、毎回仕事前に手洗いをする、作業場は常にきれいにする、食材の切り方などを勉強していました。今の業務でも役に立っています。

 

3)現在の業務内容や大変なことを教えてください。

ジョーさん:私とベルさんはモーニングを担当することもあるので、ビュッフェで提供しているサラダの仕込みをしています。サツマイモや大根、サラダビーンズなどの食材が少なくなっていたらカットし、追加します。

ベルさん:お客様の前でオムレツを作ることもあります。このお店には、外国人のお客様が多くいらっしゃるので英語で接客しています。大変なことは、ビュッフェの「スピード」についていくことです。

フォンさん:私も前菜づくりを担当しています。フィリピンと日本では魚の切り方が違うので、最初の頃は魚の切り方が難しかったです。

 


▲魚の調理をするフォンさん

 

4)これからの目標を教えてください。

センさん:日本語を頑張って、シェフなどのポジションになりたいです。あとは、貯金をしてフィリピンでビジネスを始めたいです。

フォンさん:私の目標は日本語のレベルアップです。コミュニケーションは難しいので、休みの日は1、2時間ぐらい日本語の聴解と英語の勉強をしています。将来はフィリピンで、お店もしたいです。

ベルさん:5年間で変わるかもしれませんが、今はずっと日本で働きたいと思っています。来年はN3試験に合格したいです。

ジョーさん:もっと日本語ができるようになりたいです。去年N3に合格しましたが、フィリピンでは日本語の会話が練習できず、時々覚えた言葉を忘れてしまっていました。今は日本にいるので、日本語の会話がたくさんできています。来年の7月にはN2試験を受けたいです。

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