事例紹介

CASE STUDIES

医療法人厚生会 あったかホームひまわり(他法人内複数施設へも配属)

「言葉や国の壁を超えて、介護に取り組む特定技能人材。
今後はリーダーとしての活躍にも期待しています。」

2023.02.10

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施設情報

医療法人厚生会は、1983年4月、福井厚生病院として他関連施設に先駆け開業。1991年5月に福井県より 医療法人 厚生会 の認可を受け、「患者さま主体の医療」の理念のもと運営しております。他関連施設(訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリセンター、デイサービス、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、看護小規模多機能型居宅介護等)では病院の理念に沿って、利用者さんが自分らしく・自立した生活を送っていただけるように、利用者さん・ご家族に寄り添い、笑顔と思いやり・ぬくもりあるサービスを提供しております。

施設名
医療法人厚生会 あったかホームひまわり、すまいる・厚生、グループホーム匠サテライト等
所在地
福井県福井市
HP
https://koseikaigroup.jp/
採用人数
12名(フィリピン)
登録支援の利用
当社に委託
入社日
2022年5月、9月
※注意※
当記事に関する施設への直接のお問い合わせはご遠慮ください。

受け入れ施設のインタビュー

在宅医療部 五島 宏樹様

在宅医療部 五島 宏樹様

「外国人人財の教育歴が長く、採用にあたっての支援が行き届いているOURさんにお願いするに至りました。」

※本インタビューは2022年9月に実施いたしました。

 

1)外国人財を受け入れたきっかけ、受け入れた後の人財の特徴や印象を教えてください。

福井県の有効求人倍率は高い水準を保っており、介護職員の不足は深刻で、いろいろ対策を考えているうちに「特定技能」の制度が始まり、前向きに採用を検討してまいりました。彼女たちは本当に真面目で、目の前の仕事を一生懸命こなしています。言葉の壁はありますが、理解したことは100%話すことができます。利用者さんにも初めからナチュラルに接してくれており、いつも真摯に向き合ってくれています。あとは会話のスキルをさらに磨いて、介護スキル、施設のルール、日本や福井県のルールを徐々に覚えていけば、日本人の介護士と変わらないことができると思っています。

 

在留資格のなかで、「特定技能」をお選びになった理由を教えてください。

異国・言語の違い・異文化と彼女たちはストレスフルな状況と考えます。その中で介護について事前に学習してきている特定技能の外国人は、実践する業務の予備知識がある分、職場にスムーズに馴染めて行けると思ったからです。

 

2)OURから採用をした決め手を教えてください。

外国人採用を検討するにあたり、複数の紹介会社を比較検討いたしました。その中でも外国人人財の教育歴が長く、採用にあたっての支援が行き届いているOURさんにお願いするに至りました。

 

登録支援もOURに委託いただいていますが、OURの支援に期待していることはありますか?
受け入れ側からは、彼女たちが介護福祉士資格取得に向け、日本語や介護について自主学習をしているか、確認することができません。また、日本に来て大変な中、日常仕事を頑張っているにも関わらず、勉強をしなさいとは言いにくいため、間に入っていただいているOURさんから進捗状況の確認をお願いしたいです。

 

3)外国人財受け入れに当たり、不安はありましたか?

外国人の採用は初めてなので、最初はもちろん不安がありました。他業界で外国人と一緒に働いた経験がある施設スタッフから、様々なアクシデントやトラブルを経験した話を聞いていたため、覚悟はしていました。考えられるトラブルには対応出来るように準備はしていましたが、杞憂に終わり、安心しております。

また、異文化の人財を受け入れる事にも不安はありましたが、OURの方々から受け入れ前の異文化理解のレクチャーを複数回にわたり行ってもらったことで不安は軽減されました。受け入れ後は、特に業務に差し支えるような齟齬はなく、彼女たち自身が、業務を習得しようとする姿勢もみられるため職員は安心して指導しています。

 

4)指導する際に気を付けていることはありますか?

事前に言葉遣いに関する研修なども受け、マニュアルを作り、日本人らしい話し方やあいまいな言葉遣いを使わないように気を付けています。できるだけ短文で区切って、しっかりと伝えるようにしています。また、毎日始業前、終業時に日本語のトレーニングや業務を覚えてもらうことも兼ね面談を実施しています。

 

5)外国人財に対する利用者様からの反応はどうですか?

受け入れ前に介護職員の不足から外国人財を受け入れることを利用者様・ご家族様へ事前にアナウンスは行いましたが、良い意味で特に反応はありませんでした。日本人スタッフと同じように接して下さっています。時には利用者様が方言を使われると、意味を理解できず困惑する様子も見受けられましたが、そのような場面では日本人スタッフが間に入って、通訳したり方言を教えたりしています。

 

6)外国人財に対する一緒に働く職員からの評価を教えてください。

彼女たちは皆一様に真面目です。もう少し積極性が欲しい特定技能職員もいますが、同年代の女性職員とはプライベートでも食事に行くほど仲良くなっております。研修後、各施設へ正式配属されてから3ヶ月が経過しましたが、一通りの介護業務は行うことができていると評価しております。

 

7)外国人財が職場や利用者様に与えたいい影響や新しい発見はありましたか?

彼女たちが入職するにあたって、独自に特定技能職員へ指導するためにマニュアルを作ったり、指導方法の見直しを行いました。その中で、介護の技術だけでなく、そうする理由や根拠も含めて見つめ直すことは、日本人スタッフにとっても良い学びの機会になりました。今後はお互いにさらに勉強して、介護の本質的なことを理解し、ステップアップしていってもらいたいです。

 

8)外国人財に対する今後の期待や希望はありますか?

運転ができない、訪問介護ができない等のルール上の業務制限はありますが、それ以外のことは他職員と変わらないため、能力が高い方はステップアップでき、リーダーシップを取ることもできると考えています。まずは日本人スタッフと同等の介護実践・コミュニケーション能力の習得を期待しています。皆、真面目で穏やかな人柄ですので、将来的には介護職員の中でリーダーとしての活躍を期待しています。

 

今後の採用計画を教えてください。

今後については、現在受け入れた12名についてモニタリングしながら前向きに検討していきたいと考えています。

(※インタビュー実施から4ヶ月後(2023年1月)にフィリピン人特定技能人財8名の追加内定をいただきました)

紹介人材コメント

カーチメイさん(上)、ジョアンさん(下)

カーチメイさん(上)、ジョアンさん(下)

「職員さんに教わりながら、大変な仕事も乗り越えています。」

)なぜ日本で、介護をしようと思いましたか。

ジョアンさん:フィリピンで祖父と祖母の食事介助、排泄の手伝いを家でしていました。そういう経験から、自然と高齢者様の役に立つ仕事をしたいと思いました。介護職はとてもやりがいのある仕事だと思っています。

カーチメイさん:中学生の時、フィリピンで日本語の学校に行ってました。その機会があったので、日本に行きたいと思っていました。学校で勉強していて、自分の考えが決まった。

)日本で働いてみた感想を教えてください。

ジョアンさん:簡単で、すぐ慣れるかと思っていましたが、仕事はやっぱり大変でした。業務自体は問題ないですが、利用者様とコミュニケーションをしっかりとるのが大変です。コミュニケーションがとれるように、日本語の勉強を今も頑張っています。

カーチメイさん:介護の仕事を初めてしてみて、大変だと感じましたが、の職員さんが優しく、私ができないことは、テクニックを教えてくれて、1人でもできるようになりました。

 

3)お休みの日は何をしていますか?

カーチメイさん:旅行したり、運転することが趣味だけど、コロナ禍でなかなか他の県に遊びに行けていません。感染したら怖いですし、利用者様に迷惑をかけてしまいます。休みの日は買い物に出かけたり、アニメを見たり、本を読んだり、勉強したりしています。

 

4)これからの目標を教えてください。

ジョアンさん日本語のレベルを高めたいです。また介護福祉士になりたいと思っています。

カーチメイさん一番の目標は、日本語と介護のレベルをアップしたいです。福井弁について分からないことがあるので、標準語との違いをインターネットで調べて覚えています。 「すごい=ちかっぺ」等、たくさん覚えました。将来の目標は、介護福祉士になりたくて、毎日介護の言葉を勉強してます。

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